2023年11月02日

柿沢法務副大臣「ネット広告、私が勧めた」 江東区長選めぐる事件


以下は、朝日新聞デジタル(2023/10/31)からの引用です。

「4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生区長(58)の陣営が選挙中に投票を呼びかける有料のインターネット広告を流した疑いがある事件で、地元選出の自民党衆院議員の柿沢未途(みと)法務副大臣(52)が朝日新聞の取材に対し、自身がネット広告の利用を木村氏側に勧めたと証言した。

違法性の認識は、当時はなかったと説明した。

公職選挙法違反の疑いで捜査している東京地検特捜部は、陣営内の指示系統などを調べている。

柿沢氏は江東区全域を選挙区とする衆院東京15区の選出で、区長選では後援者の多くが木村氏を支援したとされる。

柿沢氏は取材に対し、木村氏の「陣営関係者」に「『ユーチューブ広告は効果があるからやった方がいい』と勧めた」と明らかにした。

ただ、「何がアウトかという知識がなかった」として、当時の違法性の認識は否定。

後で問題が報道されて違法だと気づいたと説明し、故意ではなく「過失」と述べた。」






「法の不知はこれを許さず。」というローマ法由来の格言があります。

我が国の刑法38条3項でも、「法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない。ただし、情状により、その刑を減軽することができる。」と定められています。

例えば、「人を殺すことが法に触れるとは知らなかった。」という言い訳が通用したら、大変なことになりますよね。

ですので、違法性の認識がなくても、当然、故意犯は成立しますし、「故意ではなく過失」という言い訳は、素人的な発想のように思います。

柿沢氏は、法律には詳しくないのかなあと思ったら、何と東大法学部出身だったのですね↓

結局、柿沢氏は法務副大臣を辞任しましたけど、一応、適材適所ということになりますかね。

posted by 森越 壮史郎 at 19:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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