2022年04月11日

文書偽造 弁護士を書類送検 訴訟の進行偽装か


以下は、読売新聞オンライン(2022/04/06)からの引用です。

「裁判所が作成する民事訴訟関連の文書を偽造したとして、愛知県警が同県弁護士会所属の弁護士を有印公文書偽造・同行使容疑で名古屋地検岡崎支部に書類送検したことが5日、捜査関係者への取材でわかった。

捜査関係者などによると、弁護士は昨年9月、訴訟期日を伝える書類が当事者に送達されたことを示す裁判所の文書を偽造するなどした疑い。

依頼人に対し、訴訟手続きが順調に進んでいるように偽装するためだったとみられる。

弁護士は2009年に県弁護士会に登録し、同県岡崎市の法律事務所で勤務していた。

事務所の代表によると、昨年までの約5年間に依頼を受けた約20件の民事・家事事件を提訴せずに放置していたとみられ、弁護士は依頼人の指摘で偽造が発覚した今年1月に事務所を解雇された。

事務所の調査には「(抱えた)事件で手いっぱいで着手できず、(期日について)依頼人にうそをついた」と話したという。

事務所は依頼人らに損害を弁済し、示談した。」





裁判所の弁護士控室の掲示板で、ちらっと斜め読みした時には、事件放置だから、精神的なもので、軒並み事件放置なのかな、それにしては、損害を弁済できたのは、どうしてかな、と思いましたが、良く読んでみると、弁護士大増員のこの時代に、忙しすぎて、手が回らなかったということなのですね。

ただ、5年間で20件だと、平均すると、1年間で4件、3か月に1件の提訴がプラス。

どれだけ手いっぱいだったのかはわかりませんが、公文書偽造の罪は重たくて、罰金刑はあり得ず、執行猶予付きの懲役刑でも、弁護士資格を失いますので、もう少しだけ頑張って欲しかったですね。

そんなことは、百も承知のことだと思いますので、やはり、精神的なものなのかも知れません。

posted by 森越 壮史郎 at 17:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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