以下は、共同通信(2020年10月26日)からの引用です。
「東京弁護士会所属で在日コリアンがルーツの金竜介(きん・りゅうすけ)弁護士が理由のない懲戒請求をされたとして、愛知県の男女に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一(くさの・こういち)裁判長)は男女の上告を退ける決定をした。
21日付。
請求を棄却した一審判決を変更し、計88万円の支払いを命じた二審名古屋高裁判決が確定した。
2016年、各地の弁護士会が朝鮮学校への補助金停止に反対する会長声明などを出した後、反発するブログの呼び掛けに応じて大量の懲戒請求があった。
弁護士が提訴し、賠償を命じる判決が他にも相次いでいる。
一審名古屋地裁は、懲戒請求は不当だとする一方、賠償を要するほどの精神的苦痛を被ったとは認められないと判断。
名古屋高裁は「朝鮮半島にルーツがあるとうかがわれる名前を対象にしており、人種差別思想に基づく。請求をされたこと自体が不名誉で、弁護士の名誉や信用を傷つける」と指摘した。」
裁判所のホームページには、掲載されないようです。
多分、単なる上告不受理決定じゃないかと思いますし、最高裁判所は事実認定には原則として踏み込みませんので、損害賠償額として、1人あたり40万円+1割の弁護士費用が妥当だと判断した訳ではありません。
と思ったら、以下は、同じく共同通信(2020年10月29日)からの引用です。
●弁護士懲戒請求、6人の敗訴確定 朝鮮学校補助金批判ブログに呼応
「朝鮮学校への補助金を批判するブログの呼び掛けに応じ、東京弁護士会に根拠のない懲戒請求をしたとして、佐々木亮弁護士と北周士弁護士が男女6人に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は6人の上告を退ける決定をした。
28日付。
請求通り計396万円の支払いを命じた二審東京高裁判決が確定した。
日弁連や各地の弁護士会が2016年に朝鮮学校への補助金停止に反対する声明を出したことを発端に、このブログが懲戒請求を呼び掛け、大量の請求が起きた。
各地で弁護士が請求者を相手取って提訴し、賠償を命じる判決が相次いでいる。」
同じく、裁判所のホームページには、掲載されないようです。
2人の弁護士が6人に396万円ですから、こちらは、1人あたり30万円+1割の弁護士費用ですね。
どちらが妥当だとも判断した訳ではありません。
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