以下は、共同通信(2019年12月10日)からの引用です。
「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料が、2020年4月の契約分から下がる見通しになったことが9日、分かった。
自動ブレーキなど自動車の安全性能の向上で交通事故が減り、保険金支払いが縮小していることを反映させる。
引き下げ幅は今後調整するが、全車種平均で1〜2割程度安くなる見通しだ。
改定すれば17年4月以来、3年ぶりとなる。
現在の自賠責保険料は、一般的な自家用の乗用自動車の場合、沖縄県や離島を除いて2年契約で2万5830円だが、2千〜3千円程度安くなる可能性がある。
引き下げは20年1月に開く金融庁の審議会で議論した後、損保各社でつくる損害保険料率算出機構が決める。
平均で6・9%値下げした17年4月の前回改定時の想定よりも、交通事故が減少。
また入院が短期間にとどまるケースが増えて治療費の支払いも減っており、保険料を値下げして契約者に還元する。
政府は21年11月以降に販売する自動車に自動ブレーキ搭載を義務付ける方針で、事故が一層減少し、さらなる値下げも期待できそうだ。
自賠責保険は、自動車交通事故で相手側がけがや死亡した場合、被害者や家族を救済するためのもので、死亡事故は最高3千万円、後遺障害では最高4千万円が支払われる。」
自動車の安全性能の向上で、交通事故が減少しているであろうことは、想像に難くありませんが、ここ数年、後遺障害の認定が、余りに厳し過ぎるのではないかと思うのは、私だけでしょうか。
後遺障害と認定される件数が減少し、保険金の支払いが減少することによって、保険料を減少するということなのであれば、被害者や遺族の最低限の救済という、自賠責保険の理念に反するのではないでしょうか。
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