以下は、時事ドットコムニュース(2019年12月04日)からの引用です。
「1票の格差が最大3.00倍だった7月の参院選は違憲だとして、弁護士らが選挙無効を求めた訴訟の判決で、東京高裁(村上正敏裁判長)は4日、格差を「合憲」と判断、請求を棄却した。
これで二つの弁護士グループが全国の高裁・高裁支部に起こした計16件の訴訟の一審判決が出そろい、「合憲」が14件、「違憲状態」が2件となった。
来年にも最高裁が統一判断を示す見通し。
一連の訴訟の焦点は、2016年参院選の最大格差3.08倍から縮小させた埼玉選挙区の定数増をどう評価するか。
「違憲状態」とした高松、札幌両高裁は「弥縫(びほう)策」「(選挙制度の)仕組み自体が見直されたとは評価できない」などと非難。
一方、「合憲」とした14件は「抜本的見直しとは言えないが、国会はさらなる是正を目指している」などと捉えた。」
14対2ですか。
一番最初の高松高裁は「違憲状態」で↓、地元札幌高裁も「違憲状態」でしたが、それ以外は「合憲」だったのですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/471209320.html
2016年の参院選に関する最高裁判決については↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/453936057.htm
前回の3.08倍でも合憲だったんだから、それよりマシな3.00倍だから「合憲」と考えるのか。
「平成三十一年に行われる参議院議員の通常選挙に向けて、参議院の在り方を踏まえて、選挙区間における議員一人当たりの人口の較差の是正等を考慮しつつ選挙制度の抜本的な見直しについて引き続き検討を行い、必ず結論を得るものとする。」と言いながら、相変わらず抜本的な見直しをしないから「違憲状態」と考えるのか。
高裁の判断は14対2ですが、最高裁の判断は、さて、どうなるのでしょうか。
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