以下は、共同通信(2019年10月10日)からの引用です。
「昨年9月の北海道地震に伴う全域停電(ブラックアウト)で予約のキャンセルが相次ぎ損害を受けたとして「知床第一ホテル」(斜里町)が、北海道電力に約4300万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴したことが9日、分かった。
提訴は8月9日付。
9日開かれた第1回口頭弁論で、北海道電は請求棄却を求めた。
訴状によると、ホテルは自家発電設備を備え、震源地からも離れており営業に支障はなかったが、ブラックアウトにより交通機関がまひするなどしたことで大量のキャンセルが生じたと主張。
キャンセルは昨年9月6日の発生から同30日までに延べ約3600人で、金額ベースでは2017年同期比約14倍の約5500万円に上ったとしている。
同ホテルは「電源の一極集中によるリスクを認識しながら十分な防止措置を怠った」とした。」
北海道電力の電気供給約款は↓
https://wwwc.hepco.co.jp/hepcowwwsite/home/price/stipulation/pdf/h2611_ele_supply_agree.pdf
NTT東日本の電話サービス契約約款は↓
https://www.ntt-east.co.jp/tariff/pdf/e01.pdf
以前、電話の不通に伴う損害に関する相談があって、契約約款を調べたら、故意又は重大な過失がなければ、電話料金相当額しか賠償して貰えないことになっていて、電気もそんなものなのかなと思ったら、「当社の責めとならない理由によるものであるときには、当社は、お客さまの受けた損害について賠償の責めを負いません。」とのことなので、通常どおりの損害賠償責任があるのですね。
及ぶところが大きいので、北海道電力は、当然、全力で争うでしょうが、さて、どうなるのでしょうか。
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