以下は、共同通信(2019/5/19)からの引用です。
「法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる予備試験が19日、全国7都市の9会場で始まった。
出願者数は昨年より748人増の1万4494人で、法曹への近道として人気を堅持している。
合格発表は11月7日で、昨年の合格率は3.89%。
19日は短答式試験で、7月に論文式試験、10月に口述試験が行われる。
予備試験は経済的理由で法科大学院に通えない人などを想定して導入されたが、受験資格に制限がなく、大学の学部生らが受験することも多い。
昨年の司法試験では、合格者1525人のうち336人が予備試験通過者で、合格率は77.60%だった。」
法科大学院の志願者↓や、司法試験そのものの志願者↓↓は、減少の一途ですが、予備試験の志願者だけは、増加の一途ですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/459410499.html
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/465875872.html
優秀だけれども、リスクを負いたくない人は、大学生時代に予備試験を受けて、それでダメなら司法試験は諦めて、国家公務員試験とかに、流れてしまうのでしょうね。
昔の司法試験でも、そんな傾向があったようですが、昔と大きく違うのは、予備試験に合格したからと言って、必ずしも司法試験に合格できる訳ではありませんし、昔は、自宅で勉強していても、構わなかった訳ですが、今は、予備試験に合格できないのであれば、時間だけでなく、費用を掛けて、法科大学院に通わなければなりませんので、優秀でも簡単に諦めてしまう人が、昔より多くならざるを得ないのではないかと思います。
弁護士になりさえすれば、食うには困らないという時代でもありませんし、裁判官や検察官になれるとも限りませんし。
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