以下は、共同通信(2019/5/15)からの引用です。
「法科大学院修了者らを対象とする司法試験が15日、全国7都市の8会場で始まった。
受験予定者は4466人(速報値)。
合格率の低迷や経済的負担から法曹志望者の法科大学院離れが進んでおり、旧試験をやめて新試験に完全移行した2012年以降、初めて5千人を割った。
15、16、18日に論文式、19日に短答式を実施する。
合格発表は9月10日。
18年は5238人が受験し、1525人が合格した。
合格者を1500人以上とする政府目標は超えたが、3年連続の減少で、新試験完全移行後で最低だった。
合格率は29.11%。
通過すれば法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格を得られる予備試験は今月19日に始まる。
学生負担を軽くし、法科大学院志願者増を狙う法曹養成制度に関する改正法案は、今国会で審議中だ。
改正法案では、法学部を3年間で早期卒業するなどして法科大学院(最短2年間)に進む「法曹コース」の設置を認め、一定の成績で法科大学院最終学年で司法試験を受けられるようにする。」
法務省の発表は↓
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00175.html
速報値と人数が異なるのは、初日欠席者を除く、ということでしょうかね。
それぞれの年度のPDFを見ればわかりますが、ピーク時の平成23年には1万人を超えていた(11,687人)受験予定者数が、今やたったの4,899人、しかも、昨年の5,726人から827人もの大幅な減少です。
いつかどこかで底を打つのでしょうが、このまま合格者1500人を堅持すると、半分くらいは合格できるようになりそうですね。
法学部を卒業するので記念受験という学生もいたので、必ずしも数字どおりではないですが、我々の時代には、合格率2%足らずの超難関だったのですが。
予備試験という旧司法試験並みの難関を突破できなくても、法科大学院に通い、時間とお金をかければ、ある程度は合格できるようになった司法試験。
得をするのは、誰でしょうか。
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