以下は、朝日新聞デジタル(2019/3/12)からの引用です。
「政府は12日、法科大学院と司法試験を改革する関連法の改正案を閣議決定した。
法学部入学から最短で5年目で司法試験の受験資格が得られる「法曹コース」を創設するほか、法科大学院在学中に司法試験の受験も認めるのが主な柱で、今国会での成立を目指す。
成立すれば、法曹コースは2020年4月から導入し、在学中受験は23年の司法試験から適用する。
現在、司法試験を受験できるようになるためには法学部と法科大学院で計6年学ぶ必要があり、1年間の司法修習も含めると法曹資格を得るまでに大学入学から最短で8年弱かかる。
今回の改革が実現すれば、法曹コースと在学中の受験の組み合わせにより、最短で大学入学から約6年間で法曹資格を得ることが可能になる。
法科大学院をめぐっては、修了しなくても司法試験の受験資格が得られる「予備試験」が11年から導入されたこともあり、志願者が減っている。
政府は今回の改革で学生の経済的・時間的な負担を減らすことによって、増加を目指す。
司法試験の論文式試験から専門法の選択科目を廃止することも検討したが、学会などの反発が強く、現状のままで残す。」
以下は、同じく、朝日新聞デジタル(2019/3/13)からの引用です。
「大学院が司法試験の予備校になる」 在学中受験に反発
政府は12日、法科大学院や司法試験を改革するための関連法案を閣議決定し、国会に提出した。
法学部に入学してから最短で5年目に司法試験の受験資格が得られる「法曹コース」の創設や、法科大学院在学中に司法試験の受験を認めるのが主な柱で、低迷する法科大学院志願者の増加を狙う。
だが、一部の法科大学院や学会からは、在学中の受験について「大学院が司法試験の予備校となる」と反発が上がっている。
2004年に始まった法科大学院は当初、修了者の7〜8割が司法試験に合格すると想定されていた。
しかし、最近は2割台が続き、志願者も減っている。
特に、法科大学院が未修了でも合格すれば司法試験の受験資格を得られる「予備試験」が11年に導入されたことで減少に拍車がかかった。
政府は、優秀な人材が予備試験に流れずに法科大学院に進むためには、短期間で司法試験を受験できるようにする必要があると判断した。
現在は法学部と法科大学院で少なくとも計6年学んだうえ、大学院を修了しないと司法試験を受験できない。
1年間の司法修習も加えると、法曹資格を得るまでに最短で8年弱かかる。
これに対し、今回の改革で導入される法曹コースと在学中受験を組み合わせれば、最短6年で法曹資格を得ることが可能になる。
山下貴司法務相は12日の会見で「受験生の負担を考え、在学中受験を前提とする司法試験の実施のあり方などについて、適切に対応していきたい」と述べた。」
この記事↓の続報ですが、閣議決定して国会に提出したとのことですので、本決まりのようですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/464306334.html
選択肢が増えることは、良いことだと思うのですが、なぜ、在学中の受験を認めると、大学院が司法試験の予備校になるのですかね。
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