2018年02月27日

ツイートに被害者遺族が抗議…裁判官「反省」


以下は、YOMIURI ONLINE(2018年02月23日)からの引用です。

「東京都江戸川区で2015年に殺害された都立高3年岩瀬加奈さん(当時17歳)の遺族が、東京高裁の岡口基一裁判官(51)によるツイッターの投稿内容が被害者への配慮を欠いていたとして高裁に抗議した問題で、岡口氏が高裁の調査に対し、「遺族への配慮が足りなかった」と反省の弁を述べていることが関係者への取材でわかった。

高裁は、投稿内容が不適切だったとして、岡口氏を内規に基づき厳重注意とすることなどを検討している。

関係者によると、岩瀬さん殺害事件について岡口氏は昨年12月、自身のツイッターに「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男」「そんな男に、無惨にも殺されてしまった17歳の女性」と投稿し、判決文を閲覧できるリンク先を貼付。

遺族が抗議し、いずれも削除されたが、謝罪はなかった。」




続いて、以下は、産経ニュース(2018.2.10)からの引用です。

高裁判事のツイッター投稿、処分の行方に注目 専門家「すみやかに遺族に説明を」

「東京都江戸川区のアパートで高校3年、岩瀬加奈さん=当時(17)=が殺害された事件をめぐり、東京高裁の岡口基一判事(51)がツイッターで配慮のない投稿をしたとして遺族が高裁に処分を求めた問題。

高裁は岡口判事に聞き取りを行って処分の是非を検討しており、行方が注目される。

専門家は「裁判所は速やかにしかるべき対応をとり、遺族に説明すべきだ」と指摘する。

事の発端は、岡口判事がツイッターアカウントで昨年12月15日に行った投稿だ。

「無惨にも殺されてしまった17歳の女性」などのコメントとともに、事件で強盗殺人罪などに問われた被告を無期懲役とした2審判決を閲覧できる裁判所ウェブサイトのURLを投稿。

遺族が投稿の理由をツイッターでただすと、説明はないまま投稿が削除された。

遺族は、投稿は「配慮がない」として同月26日、高裁に厳重処分を求める要望書を提出した。

岡口判事が物議をかもしたのは、これが初めてではない。

平成28年にツイッターに半裸の画像などを投稿し、裁判官の品位を傷つけたとして、高裁長官から口頭で厳重注意を受けた。

そもそも、裁判官の処分はどのように決まるのか。

裁判官を懲戒処分とする場合、裁判官分限法に基づいて分限裁判が行われる。高裁判事が対象の場合は最高裁で裁判が開かれ、「免官」か、戒告または1万円以下の過料を課す「懲戒」かが決まる。

ただ、裁判官のSNS発信などを制限する明確な内規などはないという。

裁判所法は裁判官の「積極的な政治運動」を禁じ、担当した裁判の内容など、守秘義務も課されるが、今回の投稿が懲戒処分にあたるかは明確でない。

犯罪被害者支援弁護士フォーラム事務次長の上谷さくら弁護士は、投稿を「いかにも軽い」と批判。

「裁判官であれば、犯罪被害者の心情を知っていなければならない」と指摘する。

高裁幹部は今月1日、本来ネットで公表すべきでなかった判決文が内規に反し、職員のミスで公表されていたとして遺族に謝罪した。

岩瀬さんの両親は「司法に携わる人や類似事件の関係者が、情報を得るために判決文を見るのは問題ない」として、判決文のネット公開自体は問題視していない。

判決文を岡口判事がネットに拡散したことに「事件を軽視し茶化していると感じる」と話す。

元常磐大学学長で世界被害者学会理事の諸沢英道氏によると、1985年に国連被害者人権宣言が採択されて以降、各国では「刑事司法は被害者のために行うと同時に公共の利益のために行う」とされ、裁判官は任官時などに被害者理解の教育を受ける。

諸沢氏は「裁判官は被害者に寄り添わなければならないというのが世界的なコンセンサス」と指摘。

「裁判官の独立といった観点から、処分の判断には難しさがあると思うが、遺族に速やかに説明をすることが必要だ」としている。」




更に、以下は、毎日新聞(2018年2月1日)からの引用です。

江戸川事件 東京高裁が遺族に謝罪 判決文をHP掲載

「東京都江戸川区で2015年、高校3年の岩瀬加奈さん(当時17歳)が殺害された事件の判決文を東京高裁が裁判所のホームページ(HP)にアップした問題で、同高裁の幹部職員は1日、岩瀬さんの遺族と面会し、謝罪した。

この事件を巡っては、遺族が昨年12月26日、同高裁の岡口基一(きいち)裁判官がツイッターに載せた文面で不快な思いをさせられたとして、岡口裁判官の厳重処分を求める要望書を高裁に提出している。

岡口裁判官は私的なツイッターに事件の感想を書き、高裁がHPにアップしていた同事件の高裁判決文へのリンク先も示していた。

高裁は「性犯罪に関わる判決文はHPに掲載しない内規だったのに、誤って掲載していた」としHPから削除した上で、遺族に謝罪する意向を示していた。

遺族によると、高裁幹部は1日夜、誤掲載を直接謝罪。

岡口裁判官の処分の検討については「調査中で答えられない」と話すにとどまったという。

岩瀬さんの母裕見子さん(49)は面会後「岡口裁判官が誤掲載に関するツイートを継続している状態があり、私たちは傷ついているのに、高裁はどういった調査を進めているのかも教えてくれなかった。納得がいかない」と語った。」




またしても、やらかしちゃっていますが↓、エリートコースの東京高裁の裁判官なのですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/439726896.html

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posted by 森越 壮史郎 at 12:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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