以下は、産経ニュース(2016.8.16)からの引用です。
「信用調査会社の帝国データバンクなどによると、神奈川県の地場消費者金融大手の「栄光」が15日に東京地裁に自己破産を申請し、同日破産手続きの開始決定を受けたことが16日わかった。
負債総額は約209億円で、7月に民事再生法を申請した山梨県林業公社(260億円余)に次いで今年2番目の大型倒産となる。
負債の内訳は金融債務の34億円に加え、約3万6800人から請求された過払金返還訴訟による債務が約175億円あるという。
最近話題となることが多い「過払金返還請求」が消費者金融会社を直撃した例となった。」
過払金返還請求を免れるためだけなら、支払を命じる判決が出ても、強制執行が空振りになる状態にしておき、財産開示手続↓の申立があれば、その分だけ支払うか、過料覚悟でそれすらも無視するか、というだけの話であり、わざわざ自己破産することはなかったのではないかと思います。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/441086954.html
最近になって、突然、約3万6800人にも及ぶ借主から、約175億円にも及ぶ過払金返還訴訟が提起されたということはあり得ず、相当前からの話に決まっているのに、今まで、自己破産していなかった訳ですから。
前代表も死去したし、回収できる借主からの回収も済んだし、金融機関からの損金処理のための要請に応えて、自己破産というところでしょうか。
それにしても、過払金返還請求って、最近話題になることが多いのですかね。
武富士が破たんした平成22年に、いわゆる過払バブルは崩壊し、少なくとも私の事務所では、今年に入って、過払金返還請求事件↓の依頼は、皆無ですが。
http://morikoshi-law.com/kabarai.html
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