以下は、ITmedia ニュース(2016年06月28日)からの引用です。
「Windows 10への意図しない更新でPCが使えなくなり、仕事に支障をきたした」としてユーザーがMicrosoftを提訴した訴訟で、米裁判所がMicrosoftに対し1万ドルの支払いを命じ、Microsoftは控訴せずに支払いに応じた。
「Windows 10への意図しない更新で仕事用PCが使えなくなり、仕事に支障をきたした」としてユーザーが米Microsoftを提訴した裁判で、裁判所はMicrosoftに1万ドル(約100万円)の賠償金支払いを命令した。
米The Seattle Timesが6月25日(現地時間)に報じた。
米カリフォルニア州の少額裁判所Marin County Superior CourtにMicrosoftを提訴して1万ドルを獲得したのは、サンフランシスコでオンライン旅行サービス「Travelswith Teri」を営むテリー・ゴールドスタイン氏。
Windows 7搭載のPCを使っていた同氏は「Windows 10なんて聞いたこともなかった。アップグレードしたいかどうかを尋ねてもこなかった」としている。
実際には完全に自動でWindows 10へのアップグレードが始まるわけではないが、2月にWindows 10へのアップグレードが“推奨される更新”に昇格されてから、意図せずアップグレードしてしまうユーザーが続出し、日本でも消費者庁が注意を喚起した。
MicrosoftはThe Seattle Timesに対し、法律上の不正行為だったとは認めていないが、これ以上の裁判費用を避けるために控訴はしないと語った。
ゴールドスタイン氏は英The Registerの取材に対し、PCが使えなくなった後のMicrosoftのサポート対応の悪さについて説明し、そのせいで1カ月以上PCを仕事に使えなかったこと、最終的にPCを復旧できずに新PCを買うことになったことなどを語った。
「Microsoftは『利用規約を読め。われわれに責任はない。われわれを提訴することはできないのだからあっちへいけ』と言うことはできない。大企業だからといって消費者向けビジネスの原則の例外にはなれない」(ゴールドスタイン氏)
Windows 7/8.1からWindows 10への無償アップグレード提供は7月29日まで。
Microsoftは5月、アップグレードが始まった後にキャンセルする方法の解説動画を公開している。」
この判決の影響でしょうか。
以下は、時事ドットコム(2016/06/29)からの引用です。
「更新拒否」選択可能に=ウィンドウズ10−米マイクロソフト
「米マイクロソフト(MS)は28日、最新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の無料更新サービスで、利用者が知らない間に更新されるケースが多発していることを受け、更新を案内する画面を改めると発表した。
週内から更新を拒否できる選択肢を加える。
これまでは、更新のタイミングを指定する選択肢しかなく、利用者から「勝手に更新された」との苦情が相次いでいた。
今後は更新拒否を選ぶと更新通知が表示されなくなる。
ただ、拒否を選択せずに右上の「×」ボタンをクリックして通知を閉じると、数日後に再び通知が表示される。」
こちらも、この判決の影響でしょうか。
以下は、毎日新聞(2016年7月5日)からの引用です。
<ウィンドウズ10>日本MS社長「情報発信が不十分」陳謝
「日本マイクロソフトの平野拓也社長は5日の記者会見で、最新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の自動更新問題について「通知の分かりにくさでご不便をおかけしたケースが多々あった。情報発信が不十分で反省している」と陳謝した。
一連の問題では、萩生田光一官房副長官が「やや乱暴な仕組みだ」と苦言を呈したほか、消費者庁が注意喚起をしていた。
平野社長はこの日の会見で「セキュリティーを高めたことに高評価を得ている」と述べながらも、今月29日までとした無料更新設定の通知方法に関して「多くの意見、不満の声があったのも事実。個人的にも日本の利用者の声を米本社に伝えた」ことを明らかにした。
ユーザーの声が通知方法の見直しなどにつながった格好だ。
今後の対策について「消費者庁と連携し、自社ではカバーしきれない利用者にも告知できた。
利用者の声に迅速に対応したい」と話した。」
私は、更新しましたけど、軽くて早くて全く問題ないです。
ところで、マイクロソフトは、なぜ、こんなにまで、ウィンドウズ10に、更新して欲しいのでしょうか。
更新後に、始めに出てくる様々な質問に、何も考えないで全部「はい」をクリックしたら、マイクロソフトに、物凄い権限を与えることになりそうではありますが。
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