2016年06月01日

安愚楽牧場、本体元役員に1億6000万円賠償命令 大阪地裁


以下は、産経WEST(2016.5.30)からの引用です。

「経営破綻した安愚楽(あぐら)牧場(栃木県那須塩原市)の和牛商法事件をめぐり、近畿の出資者9人が、役員ら22人と関連会社3社に総額約1億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、大阪地裁であった。

佐藤哲治裁判長(異動のため大島雅弘裁判長代読)は、このうち同牧場の元取締役(74)に全額の賠償を命じ、元監査役(67)についても、うち7千万円の範囲で連帯責任を負うとした。

原告側弁護団によると、各地で起こされている安愚楽牧場被害をめぐり役員らの責任を問う訴訟で、判決は初めて。

特定商品預託法違反(不実の告知)罪で懲役2年6月の実刑が確定した三ケ尻久美子元社長(71)らについて、弁護団は破産により賠償能力がないとして訴訟の相手に含めなかった。

判決理由で佐藤裁判長は「安愚楽牧場では平成7年ごろから、出資者に割り当てる繁殖牛が不足していた」と述べ、実際には少ないときで契約頭数の55%しか牛がいなかったと指摘。

にもかかわらず、契約書では足りているように装っており、不実告知の違法があったと認定した。

そのうえで、元取締役については事業報告書を通じて不正を認識し、新たな契約募集を止めるよう元社長らに進言すべき義務があったのに、これを怠ったと判断。

元監査役も書類を詳しく調査していれば、不正を把握できたとして一部責任を認めた。

一方、不正は牧場本体の役員と一部従業員しか知らなかったとして、関連会社やその役員らへの請求は退けた。」




全国安愚楽牧場被害対策弁護団のホームページ↓には、掲載されていませんが、そのうち、掲載されるでしょうか。
http://agurahigai.a.la9.jp/

既に、全国各地に、同様の訴訟が係属しているそうですが、消滅時効は10年のようですので↓、今後、提訴を希望する出資者が、更に沢山出てくるのではないでしょうか。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55149

となると、徹底的に争うのか、元社長にならって、自己破産してしまうのか。

そういえば、海江田氏に対する損害賠償請求というのもありましたが↓、9月9日に判決言渡しだそうです↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/316635185.html
http://agurahigai.a.la9.jp/kaeidasaiban.html

さて、どうなるのでしょうか。

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posted by 森越 壮史郎 at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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