以下は、毎日新聞(2016年3月30日)からの引用です。
「旭川医大病院(旭川市)への電子カルテシステム納入が遅れたことをめぐり、医大と、発注先のNTT東日本が互いを訴えた2件の訴訟の判決で、旭川地裁は29日、それぞれ相手方への賠償を命じた。
賠償命令額は医大側が約3億8300万円、NTT東日本側が約3億6500万円。
判決理由で武藤貴明裁判長は「プロジェクトが頓挫した最大の原因はNTT東側が医大側の追加開発要望に翻弄(ほんろう)されて適切に進捗(しんちょく)を管理できなかったためだ。協力が不十分だった医大側にも一因がある」と指摘。
その上で過失割合をNTT東側が8割、医大側は2割とし、双方の損害と認めた額から相殺し、賠償命令額を算出した。
医大側は納入遅れによる逸失利益や違約金など約19億3500万円の損害賠償を請求。
NTT東側は不当な契約解除で利益を失ったとして約22億7900万円を請求していた。
判決によると、医大とNTT東は2008年10月、電子カルテシステムを中核とする病院情報管理システム納入の契約を結んだ。
10年1月にシステムを稼働させる予定だったが納品が間に合わず、医大は同4月に契約解除した。
医大病院には最終的に別の業者がシステムを納入した。」
「お互い様なのだから、なしなしで解決したらどうですか」という裁判官の声が聞こえてきそうな判決ですね。
実際、そのような和解勧告もあったのではないかと思いますが、一方あるいは双方が応じなかったのでしょうね。
ところで、「旭川医大 損害賠償 判決」で検索したら、こんなPDFファイルが見つかって、アクセスできてしまいましたが、ホームページのシステム管理は大丈夫なのでしょうか。
http://www.asahikawa-med.ac.jp/bureau/shomu/keiei/gijiyoushi/2203giji.pdf#search='%E6%97%AD%E5%B7%9D%E5%8C%BB%E5%A4%A7+%E6%90%8D%E5%AE%B3%E8%B3%A0%E5%84%9F+%E5%88%A4%E6%B1%BA'
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