以下は、毎日新聞(2016年2月26日)からの引用です。
「札幌ドームで2010年8月、プロ野球を観戦中にファウルボールが当たり右目を失明した札幌市の30歳代の女性が、北海道日本ハムファイターズなどに計約4660万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、5回目の和解協議が26日、札幌高裁(佐藤道明裁判長)であったが、協議は決裂し、5月20日に判決が言い渡されることになった。
原告側代理人によると、原告側は責任の所在を明らかにすることや安全対策の改善などを求めてきたが、球団側と主張が折り合わなかったという。
この訴訟を巡っては、原告側が「球場の安全管理に欠陥があった」と主張し、球団側は「場内アナウンスなどで注意喚起した」と反論。
1審・札幌地裁判決は原告側の訴えを全面的に認め、球団などに計約4200万円の支払いを命令。
球団側は不服として控訴した。
高裁は昨年10月、双方に和解を勧告。
当初1月29日に予定されていた判決を延期し、協議を続けていた。」
この事件の続報ですが、随分と日数が掛かっていますね↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/427815574.html
球団側が何がしかの金銭の支払いをしないと、和解にはならないでしょうし、原告側の厳しい要求の内容からしても、球団側敗訴の心証、ということではないでしょうか。
しかし、球団側としては、最高裁判所の判断を仰ぎたいので、和解には応じなかった、ということではないでしょうか。
判決言渡期日が、随分と先に指定されていますが、最高裁に行くのが必至なので、札幌高裁の裁判官としても、より一層、しっかりとした判決を書かなければ、ということではないでしょうか。
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