以下は、朝日新聞デジタル(2015年12月7日)からの引用です。
「インターネットの検索サイト「グーグル」を使うと、12年前に逮捕されたことがわかるとして、札幌市の50代男性が検索結果の削除を求めた仮処分申請に対し、札幌地裁は7日、検索結果が表示されないようグーグルに命じる仮処分決定を出した。
伊藤太一裁判官は「男性の犯罪経歴をネット上で明らかにする利益が、これを公表されない法的利益を上回っているとはいえない」と判断した。
決定や男性の代理人弁護士によると、男性は2003年に逮捕され、罰金20万円の略式命令を受けた。
逮捕を匿名で報じた記事がネット掲示板に転載されると、男性の氏名が数回、書き込まれたという。
昨年11月に男性がグーグルで自分の氏名を検索したところ、そのネット掲示板が表示されたため、今年10月に「プライバシーや名誉権を侵害している」と訴えていた。
グーグルは「決定を受け取っていないので、コメントできない」としている。」
この報道は、ヤフーニュースに掲載されていましたが、こちらの報道は、なぜか見当たりませんでした。
という訳で、以下は、日本経済新聞(2015年12月8日)からの引用です。
ヤフー検索結果に初の削除命令 東京地裁が仮処分決定
「大手検索サイト「ヤフー」で自分の名前を検索すると、犯罪に関わっているかのような結果が表示され人格権を侵害されているとして、運営会社に削除を求めた日本人男性の仮処分申し立てで、東京地裁は7日までに、男性の主張をほぼ認め一部削除を命じる決定をした。
決定は1日付。
ヤフーによると、国内で同社に削除を命じた決定は初めて。
関述之裁判官は決定理由で、男性は現在、犯罪と無関係な一市民として生活しているとし、「過去についての記載は現在の地位を著しくゆがめている。公共性が高いともいえない」と指摘。
削除を求めた47件のうち11件の削除を命じた。
関裁判官は昨年10月、東京地裁で同じ男性による米グーグルへの削除申し立ても認めた。
ヤフーの担当者は「結果の削除は、表現の自由や知る権利を守る観点から慎重さが必要だ。正式な裁判で争うことも視野に対応を検討する」と話した。〔共同〕」
公平中立な報道を。
そういえば、ヤフーは、有識者会議の報告書と対応方針を公表していますが、この基準には合致しなかったということなのでしょうかね↓
http://publicpolicy.yahoo.co.jp/2015/03/3016.html
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