以下は、毎日新聞(2015年09月29日)からの引用です。
「青酸化合物による連続殺人事件で、兵庫県伊丹市の交際男性に対する殺人容疑で再逮捕された筧(かけひ)千佐子容疑者(68)が死亡への関与を供述した4人の高齢男性について、大阪や兵庫など4府県警の合同捜査本部が殺人などの疑いで大阪地検に書類送検する方向で検討していることが、捜査関係者への取材で分かった。
4人には供述以外に青酸中毒死を裏付ける証拠が乏しく、捜査本部は強制捜査を見送るとみられる。
2013年12月に発覚した青酸事件の一連の捜査は、この4件を追送検し、年内にも終結する見通し。
千佐子容疑者は青酸を飲ませて計8人の男性殺害への関与を供述したとされ、京都の夫ら4人の事件について逮捕、起訴された。
捜査関係者によると、書類送検の対象になる他の4人は、05〜13年に死亡した▽兵庫県南あわじ市の交際男性(当時68歳)▽奈良市の交際男性(同75歳)▽大阪府松原市の元夫(同75歳)▽堺市の交際男性(同68歳)。
いずれも病死とされ、青酸中毒の有無を調べる警察の司法解剖は行われず、詳しい診察記録なども保存されていない。
このため、専門医らが当時の資料から青酸中毒死の可能性を探ることは困難という。
千佐子容疑者は、この4人と結婚相談所を通じて交際を始め、多額の遺産などを受け取ったとされる。
いずれも千佐子容疑者と一緒にいる際に、自宅やその周辺で体調が急変した。
千佐子容疑者が119番通報するなどし、運ばれた病院などで亡くなった。
一連の事件は、夫の筧勇夫さん(当時75歳)=京都府向日市=が13年12月に自宅で倒れて死亡し、体内から青酸化合物が検出されたことから捜査が始まった。
千佐子容疑者は14年11月の逮捕後、勇夫さんを含めて大阪、兵庫、奈良の計8人の男性について「青酸を飲ませて殺害した」と話したとされ、4府県警は合同捜査本部を設置し捜査を進めている。
千佐子容疑者は以前から先物取引や株取引にのめり込み、多額の損失を抱えていたという。
捜査本部には「損失の穴埋めにいつも困り果てていた」と説明した。
捜査本部は4人についても、遺産などを目当てに殺害を計画したとみている。」
この事件↓の続報ですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/414382396.html
やはり、補強証拠が見つかりませんでしたか。
まあ、4人の殺人でも、刑事事件的には、充分、死刑に値するとは思いますが…。
このブログの筆者のホームページはこちら