以下は、スポーツ報知(2015年8月20日)からの引用です。
「性感染症検査の結果を偽って性病にかかっていると診断されたとして、都内に住む男性(46)が東京・新宿セントラルクリニックの林道也院長に258万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は19日、林院長に治療実費等約49万円の支払いを命じた。
男性は2012年10月に同クリニックで性病検査を受診。
林院長は独自の検査結果用紙を作成し、男性に「クラミジア、ヘルペスに感染している」との虚偽の陽性結果を伝えた。
その後、12月まで投薬を続けられたが、男性は他の医療機関に相談。
感染していないと説明されたことで、14年9月に提訴した。
林院長は、厚生労働省が感染の判定基準としている検査結果の数値「0・90」のところを「0・00」と改変。
この基準だと、検査を受けたほぼ全員が陽性と判定されるという。
法廷で林院長は「自分の判定基準の方が正しい」と主張。
これまで、同様の基準での検査結果を数千人に告知したと証言していた。
判決後、会見した男性は「病院が詐欺行為を働いていること、自分が性病ではなかったことが認められてうれしかった」とコメント。
「ただ、今も被害者が増えている可能性がある。恥ずかしさから他人に相談しづらく、泣き寝入りしている人が多くいると思う。弱みにつけ込むのは許せない。早く行政や警察が動いて、被害を食い止めてもらいたい」と強調した。
林院長は、同様の内容で別の男性(67)から訴えられ、今年3月に東京地裁から約25万円の賠償を命じる判決を言い渡されている(林院長側が控訴中)。
この男性は昨年4月に詐欺および傷害罪で警視庁に刑事告訴した。
警視庁四谷署は「現在捜査中です」としている。
一方、新宿セントラルクリニックは診察中として、対応しなかった。」
どうせ思い当たるフシがあるから検査に来ているんだし、薬を飲んだところで命に別状がある訳じゃないんだから、別に良いんじゃないのということでしょうか。
本当だとしたら、ひどい話ですね。
詐欺罪は当然ですが、命に別状はないにしても、人の生理的機能を害することは間違いないので、傷害罪にも該当するでしょうね。
それにしても、検査を受けたほぼ全員が陽性と判定されて、投薬が行われているのだとしたら、関係機関は、おかしいとは思わないものなのでしょうか。
このブログの筆者のホームページはこちら