以下は、リセマム(2015年6月12日)からの引用です。
法務省は6月11日、平成27年司法試験予備試験短答式試験の結果を公表した。
受験者10,334人のうち合格者は2,294人。
合格率は前年よりわずかに上昇し、22.2%となった。
司法試験予備試験は、法科大学院を経由しない者にも法曹資格を取得する道を開くために2011年から実施されている試験。
科目は短答式および論文式による筆記試験と口述試験となっている。
受験資格に学歴や年齢などの制限はなく、これに合格した者は合格した翌年の4月1日から5年を経過するまでの期間に限り本試験を受験することができる。
平成27年の予備試験短答式試験は、5月17日に東京をはじめ全国7か所で実施された。
試験内容は憲法・行政法、民法・商法・民事訴訟法、刑法・刑事訴訟法、一般教養の4科目。
出願者数は12,543人、受験者数は10,334人(うち途中欠席88人)で前年の10,347人とほぼ変わらなかった。
合格者数は2,294人、合格率は22.2%で前年の19.5%より2.7ポイント上昇。
合格点は各科目の合計が270点満点中170点以上で、合格者の平均点は187.5点、最高点は244点であった。
合格者番号と正解および配点については、試験結果とともにホームページに掲載されている。
なお、論文式試験の期日は7月11日と12日、合格発表が10月8日。
また口述試験の期日は10月24日と25日、合格発表が11月5日となっている。」
今回の予備試験の短答式試験の結果は↓ですが、右にある「司法試験」をクリックして驚きました。
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00148.html
20年以上前の話なので、はっきり憶えていませんが、我々の時代には、確か、短答式にしても、論文式にしても、問題を持ち帰ることすら許されず、当然のように、正解が明かされることはありませんでした。
唯一、教えてもらえるのは、論文式試験の結果が、総合と科目毎とで、AからGまでの7段階評価のうち、どれにあたるのか、ということだけで、司法試験=自分で考える力、自分でたどりつく力、が試される試験だと思っていました。
しかも、総合A評価でも、不合格ということもありました。
しかし、今は、短答式については、正解や配点や合格点や得点の分布までわかりますし、論文式については、懇切丁寧に、出題の趣旨や採点の基本方針、更には、どんな答案なら合格できるのかまで、教えて貰えるのですね。
しかも、昔で言えば、総合C評価くらいでも、合格してしまうのですよね。
迷路に入り込まずに済むのは、悪いことではありませんが、マニュアル人間を量産しようということでしょうか。
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