以下は、毎日新聞(2015年05月17日)からの引用です。
「法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格を得られる「司法試験予備試験」が17日、全国7都市の8会場で始まった。
出願者は2011年の制度開始から昨年まで3年連続で増加していたが、今年は計1万2543人(昨年比79人減)でほぼ横ばいだった。
この日は短答式試験で、今後は論文式や口述の試験がある。
最終合格発表は11月5日。
予備試験は本来、経済的な事情で法科大学院に通えない法曹志望者らに門戸を開く「例外ルート」と位置づけられる。
合格率は1〜3%台という難関だが、出願者は昨年、初めて法科大学院志願者を上回った。
法科大学院に通う経済的・時間的負担感や、大学院修了者の司法試験合格率の低迷などが背景にある。
予備試験合格者の司法試験合格率はどの法科大学院よりも高く、昨年は法科大学院の平均21・2%を大きく上回る66・8%だった。
法曹志望者には「法律事務所などへの就職に有利」との受け止めもあり、現役の法科大学院生らが受験しているケースが少なくない。
一方、今年度入学者を募集した法科大学院54校(昨年比13校減)の受験者は延べ9351人(同916人減)で初めて1万人を割った。」
法科大学院だけでなく↓、ついに、予備試験も、横ばいというよりかは、減少傾向に転じました。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/418948404.html
両方あわせると2万人超などと、楽観視していたら、大間違いです。
予備試験を受験しているのは、現役の法科大学院生、それ以前の法学部の大学生、そして既に受験資格を失った法科大学院の卒業生などであり、両者は、ほぼ重なっていると思います。
しかも、法科大学院の受験生は、延べ人数であって、1人の受験生が、複数の法科大学院を受験しているのでしょうから、実数はその何分の1かということになります。
激しい地盤沈下が、止まりません。
得をするのは、誰なのでしょうか。
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