以下は、朝日新聞デジタル(2015年3月30日)からの引用です。
「疑似通貨「円天」を宣伝材料にした健康商品販売会社「エル・アンド・ジー」(L&G、破産)による巨額詐欺事件で、出資者62人が同社の元役員と勧誘役の会員ら計39人に総額約3億3850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。
松本利幸裁判長は請求をほぼ認め、元役員ら10人に3億3818万円の支払いを命じた。
このうち約1億4743万円については会員24人の責任も認め、役員らと分担して支払うよう命じた。
判決は、勧誘役の会員について「(同社が出資を募った商品は)通常あり得ない高配当で、早々に破綻(はたん)すると認識できた」と指摘。
元役員らとともに、賠償責任を負うと判断した。
出資者の弁護団は「判決は、勧誘してマージンを得た会員の責任も認めており画期的。同種の手法への警鐘になる」と評価した。
事件では、L&Gの元会長(81)ら22人が組織犯罪処罰法違反の罪に問われ、有罪が確定している。」
別に加害者側の肩を持つ訳ではありませんが、勧誘役の会員が、「通常あり得ない高配当で、早々に破綻すると認識できた」のであれば、出資者らだって、認識できたのではないか、という気がします。
加害者側の弁護士からは、過失相殺の主張はなかった、ということなのでしょうか。
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