以下は、YOMIURI ONLINE(2014年10月14日)からの引用です。
「ラッパのマークで知られる胃腸薬「セイロガン糖衣A」を製造・販売する大幸薬品(大阪府吹田市)が、商品名やパッケージが似た「正露丸糖衣S」の販売で損失を受けたとして販売元のキョクトウ(富山市)にパッケージの使用差し止めなどを求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は9日の決定で大幸薬品の上告を退けた。
同社の敗訴が確定した。
両製品はパッケージに「糖衣」などの文字が入っている点が共通しているが、1、2審判決は、「正露丸」が一般名称として多数の業者に使われていることや、キョクトウの製品にはラッパのマークがないことなどを踏まえ、大幸薬品の請求を退けていた。」
今回の最高裁決定は、三行半ということなのか、裁判所のホームページには掲載されていませんでしたが、1、2審判決は、掲載されていました↓
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=82559
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=83690
宣伝でラッパのマークを強調したのがあだになったのかと思ったら、数年前にも、他社を相手に同様の訴訟を提起して、敗訴していたのですね↓
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=33386
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=35221
敗訴しても報道されるからそれなりの宣伝効果があるから、というよりも、圧倒的なシェア、圧倒的な資金力にものを言わせて、徹底的な訴訟合戦により相手方を疲弊させよう、という作戦のように思います。
しかも、元々大幸薬品が持っていた登録商標が昭和40年代に無効とされているので↓、それに対する怨念、という感じですね。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=14546
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