以下は、時事ドットコム(2014/07/15)からの引用です。
「バスの車内で女性の尻を触ったとして、東京都迷惑防止条例違反罪に問われた中学校教諭津山正義被告(30)=起訴休職中=の控訴審判決が15日、東京高裁であった。
河合健司裁判長は罰金40万円とした一審東京地裁立川支部判決を破棄し、無罪を言い渡した。
一審判決は「右手で携帯電話を操作しながら左手で痴漢することは、不可能ではない」と判断していた。
河合裁判長は、津山被告が左手でつり革をつかんでいる様子が車内のカメラ映像で確認できると指摘。
被告がリュックサックを体の前に提げていたことから、「被害者はリュックが尻に接触したのを、故意の痴漢と勘違いした疑いが残る」と述べた。
判決後の記者会見で津山被告は、取調官がうそをついて自白を迫ったり、「認めないなら出さない」と言ったりしたと述べ、痴漢事件での取り調べ録音・録画(可視化)の必要性を指摘した。」
当然、取り調べの可視化が義務付けられる事件ではありませんよね↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/401731827.html
裁判員裁判の対象事件などの重大な犯罪ではなくとも、冤罪により、人生が一転してしまうことは同じことで、程度の違いでしかないでしょうに。
ただ、本件では、被告人は一貫して無罪を主張していたようですので、取調べの可視化云々の問題というよりは、カメラ映像という客観的証拠を無視してまで、有罪判決を言い渡す裁判官の資質の問題だとは思います。
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