以下は、リセマム(2014年5月21日)からの引用です。
「香川大学は5月20日、平成27年度以降の法科大学院の学生募集を停止すると発表した。
平成26年に入ってから学生募集停止を公表した法科大学院は8校目。
在学生修了後には、四国唯一の法科大学院が姿を消すことになる。
同大法科大学院は平成16年4月、香川大学と愛媛大学との連合法科大学院として設置。
四国地域に根差した四国ロースクールとして、現在までに150人以上の修了生を出し、このうち28人が法曹界で活動している。
入学者の減少に伴い、入学定員見直し、教育内容改善などにも着手。
平成25年には5人の司法試験合格者を出し、合格率が大幅に改善したものの、入学者増には直接結びつかず、学生募集停止を決断したという。
法科大学院をめぐっては、司法試験合格率の低迷、志願者減、司法試験予備試験への学生流出などを背景に厳しさを増しており、募集停止に踏み切る法科大学院が後を絶たない状況となっている。
香川大のほか、平成26年に入ってから東海、信州、新潟、関東学院、龍谷、久留米、鹿児島の7大学が法科大学院の募集停止を表明している。」
更に、以下は、同じ日の毎日新聞(2014年05月21日)からの引用です。
広島修道大:法科大学院の募集停止検討
「広島修道大法科大学院(広島市安佐南区)が、志願者減少のため2015年度の入学募集の停止を検討していることが21日、分かった。
27日の理事会で決定されれば、文部科学省に募集停止を報告する。
04年度の開設時は定員(50人)を上回る入学者がいたが、翌年度から定員を下回り、10年度に定員を30人に削減。
それでも今年度まで定員割れが続いていた。
これまでの総入学者数は320人で、うち司法試験合格者は45人だった。」
想像以上のスピードで、地盤沈下が進んでいます。
法科大学院制度ができて間もない頃、私が司法修習生だった時の指導教官で、某法科大学院の教官になった人と飲んだ時に、「1期生は授業料免除とかでそれなりに優秀な生徒を集めているので、それなりに司法試験合格者が出るとは思うが、何年後かには、ここの法科大学院はなくなっているだろう。」と言っていたのを思い出しました。
新司法試験制度になれば、合格者数や合格率が増えるとは言っても、旧司法試験時代の各大学の司法試験合格者数や合格率からして、74校もの法科大学院があるということ自体が、余りに多過ぎだった訳で、適正規模になるまで、この流れは止まらないでしょう。
適正規模は、2〜30校などと言われていますが、これだけ司法試験離れ、法科大学院離れが進んでしまうと、もっと少なくなるのかも知れません。
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