以下は、朝日新聞デジタル(2014年5月20日)からの引用です。
「パソコン(PC)遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われている片山祐輔被告(32)=保釈、公判中=が19日夜、自ら弁護団に電話をして「自分が犯人です」と話し、10事件すべてについて関与を認めたことがわかった。
20日、弁護団が明らかにした。
東京地裁は同日午前、片山被告の保釈を取り消した。
再び勾留される見通しだ。
片山被告は同日午前11時前、弁護士事務所から東京地検の検事らに連れられて車に乗り込み、その後、地検に入った。
弁護団によると、電話があったのは19日午後9時半ごろ。
片山被告は「死のうと思ったが死にきれなかった。先生、申し訳なかった。犯人です」などと話したという。
20日朝から弁護士事務所で面会した際も「河川敷に埋めた携帯(スマートフォン)がまさか見つかると思わなかった」と説明。
一連のPC遠隔事件について「やってみたら簡単にできてしまった」と話したという。
弁護団は起訴内容をすべて認める方針に転換する。
一連の事件をめぐっては、今月16日に「真犯人」を名乗るメールが報道機関などに送られてきた。
片山被告の無実を示唆する内容だったが、河川敷にスマートフォンを埋める片山被告の姿が目撃されていたことなどから、捜査当局はこのメールは片山被告自身が送ったものだと断定。
東京地検が19日、地裁に保釈の取り消しを求めていた。
PC遠隔操作事件では2012年6〜9月、大量殺人や爆破などの予告がメールなどで送信された。
当初、警視庁、神奈川県警、大阪府警、三重県警が4人の男性を誤認逮捕し、謝罪する事態になった。
警視庁などは13年2月に片山被告を威力業務妨害の疑いで逮捕。
東京地検は同年6月までに10件の事件で起訴した。
片山被告は公判でも「真犯人にPCなどを遠隔操作され、犯人に仕立てられた」などと訴え、逮捕から一貫して無実を訴えていた。
《パソコン(PC)遠隔操作事件》
2012年、インターネット上に無差別殺人や小学校襲撃の予告が書き込まれた事件で、IPアドレスなどの捜査をもとに男性4人が逮捕されたが、その後、PCが遠隔操作されていたことが判明。
「真犯人」を名乗る人物が弁護士らに犯行声明メールを送り、事件への関与を告白。
警察庁が4人の誤認逮捕を認めた。
片山祐輔被告は13年2月、警視庁などに威力業務妨害容疑で逮捕され、誤認逮捕につながった事件など計10事件で起訴されたが、一貫して無罪を主張。
今年3月に保釈された。」
今までの戦いぶりからすると、思いのほか諦めが早いように思いますが、秘密の暴露までしてしまったから、ということでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140516#1400218482
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%98%E5%AF%86%E3%81%AE%E6%9A%B4%E9%9C%B2
単に、河川敷にスマートフォンを埋めたのが被告人だというだけなら、「刑事裁判の心理的負担が耐えがたかったし、万が一、冤罪で有罪になるのが怖かったので」という言い訳をしそうなものですので。
保釈の取り消しにより、1000万円の保釈保証金は没収されることになりますが、被告人自身が、1000万円ものお金を用意できたとは思えませんので、保釈支援協会↓なり、弁護士協同組合の保釈保証書発行事業↓なりを、利用したのだと思います。
http://www.hosyaku.gr.jp/
http://www.zenbenkyo.or.jp/service/hosyakuhosyou.html
いずれにしても、被告人以外の申込者が、全額、弁償しなければならない訳ですが、1000万円もの与信が認められる人物が、彼の周辺に存在したのでしょうか。
まさか、弁護人という訳ではありませんよね。
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