以下は、苫小牧民報社(2014年5月15日)からの引用です。
「JR苫小牧駅南口の商業ビル「苫小牧駅前プラザegao(エガオ)」の運営会社、サンプラザ(苫小牧市表町、佐藤秀文代表取締役)が札幌地裁苫小牧支部に自己破産を申請していた問題で、地裁が申請を却下していたことが15日までに分かった。
破産手続きに必要な追加費用が、納付されなかったため。
関係者によると、破産要件の債務超過は満たしていたが手続き開始決定後に電気料金など管理費用が発生するため、地裁は追加の破産手続き費用として1150万円の予納命令を出したが納付は不可能と判断。
13日付で、破産申し立てを却下した。
今後は私的整理となり、佐藤代表と各債権者が直に、任意売却の準備を進める。
民間信用調査会社などによると、サンプラザの負債総額は25億4800万円で債権者81人に上る。
8期連続の赤字決算を計上。
2011年9月期からは債務超過で、4月5日付で事後処理を弁護士に一任し同11日、札幌地裁苫小牧支部に準自己破産申請した。
同社は4月7日、ビルを閉鎖の上、自己破産申請方針を全テナントに通知。
同日付の退去を求めたが移転先をすぐに見つけることが困難なことから、40店弱のテナントが自主営業を続けている。
自己破産手続き開始が決まれば、裁判所が選任した破産管財人がエガオの売却先探しや債権者への配当手続き、テナントの自主営業継続の可否判断などを行うことになっていた。
岩倉博文苫小牧市長は「想定外で驚いている。早急に、(市の)顧問弁護士と協議し、市としての対応を決める」としている。
エガオ専門店店主会の山口勲会長は「自主営業の継続に向け、早急に対策を練りたい」としている。」
たまたま、今年の2月の終わり頃に、事件で苫小牧の家庭裁判所に行った際に、立ち寄ったのですが、駐車場の機械が壊れているのにそのままだし、テナントはガラガラだし、大丈夫なのかと思っていた矢先の破綻でした。
準自己破産ということは、取締役会で、会社の自己破産の申立を行うことを決議できずに、一部の取締役が、破産申立をしたということですので、私的整理も、難航するのではないでしょうか。
苫小牧の法律相談センターも、このビルにあったので、現在、相談業務を一時停止していますが↓、苫小牧市若草町3丁目2−7所在の大東若草ビル3階に移転し、6月16日(月)から、相談業務を再開するとのことです。
http://satsuben.or.jp/center/
このブログの筆者のホームページはこちら