2014年04月23日

警察庁長官狙撃事件:アレフ側の上告棄却 最高裁


以下は、毎日新聞(2014年04月18日)からの引用です。

「警察庁長官狙撃事件(1995年3月)の公訴時効成立後、警視庁が「オウム真理教による組織テロだった」と公表したことを巡り、教団主流派で構成する「アレフ」が東京都などに計5000万円の賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(山浦善樹裁判長)は17日付で、アレフ側の上告を棄却する決定を出した。

都に100万円の支払いを命じる一方、謝罪文の交付は退けた2審・東京高裁判決が確定した。

1審・東京地裁判決は、警視庁の公表がアレフへの名誉毀損(きそん)に当たると認め、賠償に加えて謝罪文の交付を命じたが、2審は「1審判決が報道され、アレフの社会的評価は一定程度回復した」などとして交付命令は取り消した。

都側は上告せず、賠償金を支払っている。

事件では警視庁が2004年に教団の元幹部ら4人を殺人未遂容疑などで逮捕したが、東京地検が容疑不十分で不起訴とした。

警視庁は公表内容を約1カ月間、ホームページにも掲載した。」




この事件↓の続報ですが、都側は上告せず、アレフだけが上告していたのですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/313903654.html
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/316823482.html
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/381558840.html

上告理由書や判決全文を見ることができないので、どういう理由で上告して、どういう理由で上告が棄却されたのか、はっきりしませんが、「事実認定の問題に過ぎない」というところでしょうか。

別に、アレフの肩を持つ訳ではありませんが、誰もが、新聞報道を読むとは限りませんし、仮に読んだとしても、「警視庁がそこまで言い切った以上は、起訴して有罪判決を得られるだけの証拠が集まらなかっただけの話で、警察庁長官銃撃事件は、オウム真理教信者による組織的テロだったのだろう」と思う人が、圧倒的多数だと思われるのに、「判決が新聞報道されたことで、アレフ側の社会的評価が一定程度回復したとみられる」という理由で、謝罪文は不要というのは、いかがなものでしょうか。

しかも、警視庁に「こいつらは殺人犯だ」と公表され、公表内容を約1カ月間ホームページに掲載されても、慰謝料がたったの100万円というのも、いかがなものかと思います。

アレフに慰謝料を沢山支払ったからと言って、アレフが儲かる訳ではなく、サリン事件等の被害者の方々への配当に、回ることになるではないでしょうか。

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posted by 森越 壮史郎 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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