以下は、YOMIURI ONLINE(2013年11月19日)からの引用です。
「横浜弁護士会は18日、同会所属の猪俣貞夫弁護士(74)が、依頼者から預かった現金約5000万円を不正流用した疑いがあると発表した。
猪俣弁護士は取材に対し、このうち2400万円について、事務所の運転資金に流用したことを認めた。
同会はさらに調査を進めた上で処分を検討する。
発表によると、今年1月に死亡した女性の遺言執行者に選任された猪俣弁護士は3〜9月、女性の預貯金など計約6540万円を解約。
一部は遺言に従って女性のおいに送金されたが、2400万円が未送金という。
また、同会が猪俣弁護士の口座を調べたところ、別の依頼者からの預かり金計約2600万円についても、流用の疑いが浮上した。
猪俣弁護士は取材に対し、「(2400万円は)全額を事務所の経費や人件費に使った。今月末に返す」と説明。
残る約2600万円については「知らない」と話した。」
続いて、以下は、その翌日のMSN産経ニュース(2013.11.20)からの引用です。
弁護士が遺産着服か 長野、約1100万円
「長野県弁護士会は20日、同県松本市の竹川進一弁護士(70)が、依頼人から預かった遺産約1100万円を着服した疑いがあると明らかにした。
懲戒処分を検討している。
弁護士会によると、竹川弁護士は平成21年に依頼人から頼まれ、公正証書の作成に立ち会った。
その後、依頼人が死亡し、遺言執行者となった。
預かっていた預貯金約1100万円を解約し、自分の事務所名義の口座に移した。
現在は残高がほとんどないという。
竹川弁護士は依頼人からの案件を、そのまま放置したなどとして、計4回戒告処分を受けた。
同会は「このような事態になり、誠に遺憾で、市民に対し申し訳ない」とのコメントを出した。」
連日のように、弁護士の不祥事の報道を目にするようになり、本当に、Yahooニュースに「弁護士の不祥事」というページができかねない勢いですが、自由競争に基づく自然淘汰は、まだまだ続きます。
ベテラン弁護士の場合、なかなか急激な舵取りができないということだと思いますが↓、長い間生活するのに困らなかったので、まさかこんな時代が来るとは予想だにせず、老後への備えができていないということもあるのではないかと思います。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/377020000.html
私自身は、幸いにして、大学生・受験生時代は親が国民年金保険料を支払ってくれていましたし、上乗せの日本弁護士国民年金基金↓にも加入していますし、退職金がわりの生命保険にも加入しています。
http://www.bknk.or.jp/
後輩達にも、日本弁護士国民年金基金に加入するよう勧めていますが、彼ら自身のためでもあり、自分自身の老後を支えて貰うためでもあります。
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