2013年09月12日

司法試験合格者なお低迷 予備試験組は好調


以下は、日本経済新聞(2013/9/11)からの引用です。

「法務省は10日、2013年の司法試験に2049人が合格したと発表した。

昨年より53人減。

受験者が減った影響などで、合格率は26.8%と前年より1.7ポイント上昇した。

法科大学院を修了しなくても受験資格が得られる「予備試験」経由では120人が合格。

合格率は7割を超え、平均を大きく上回った。

弁護士の深刻な就職難などを受け、政府は「合格者を3千人程度」とする目標を今年7月に撤回。

合格者数は依然伸び悩んでおり、司法制度改革で掲げた「質・量ともに豊かな法曹の養成」の実現に向け抜本的な対策が迫られている。

政府は今後2年で、制度の見直し案をまとめる方針。

現行制度での司法試験は8回目。

昨年より8.8%少ない7653人が受験し、合格者は男性が1572人、女性が477人だった。

平均年齢は28.4歳で、最年長は57歳、最年少は20歳。

全国74校の法科大学院修了者は計1929人が合格。

合格率は25.8%だった。

合格者が最多だったのは慶応大の201人で、東京大の197人、早稲田大の184人が続いた。

一方、35校は合格者が1桁で、神戸学院、東海、姫路独協の3校はゼロだった。

100人超が合格した上位5校と予備試験を合わせると、合格者全体のほぼ半数を占め、二極化が鮮明になっている。

予備試験経由の受験は今年が2回目。

受験者167人中120人が合格した。

合格率は71.9%で、昨年の68.2%を上回った。

2013年の司法試験合格状況

法科大学院 合格者数 合格率(%)
慶応義塾    201    56.78
東京        197    55.18
早稲田      184     38.41
中央        177     40.05
京都        129     52.44
一橋         67     54.47
明治         65     18.36
大阪         51     36.43
北海道       50     33.33
神戸         46     36.80
上智         46     26.44
同志社       42     22.11
名古屋       40     33.33
立命館       40     16.53
予備試験     120     71.86 」




これを合格者数の低迷、伸び悩みと評価すべきかどうかは、大いに見解が分かれるところだと思います。

札幌弁護士会は、合格者を1000人程度に減員することなどを求める決議を行っています↓
http://satsuben.or.jp/info/statement/2011/res01.html

また、法科大学院課程修了を司法試験受験資格としないこと、充実した実務教育を行うため、司法修習制度において前期集合修習を実施し、修習期間を延長するなどの改善を行い、あわせて給費制を復活させることを求める決議も行っています↓
http://satsuben.or.jp/info/statement/2012/res02.html

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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