以下は、YOMIURI ONLINE(2013年9月5日)からの引用です。
「中国浙江省温州市の同市工業投資集団共産党委員会委員・於其一さん(41)が4月、同市党委の規律検査部門による取り調べ中に死亡した問題で、同省衢州市の検察当局が、取り調べで虐待があったとして、同部門幹部(39)ら6人を同市中級人民法院(地裁)に故意傷害罪で起訴したことがわかった。
於さんの関係者が4日、読売新聞に明らかにした。
汚職などの嫌疑がある党員の内部調査を行う同部門の虐待行為が明るみに出て、法廷で裁かれるのは異例。
衢州市の裁判所に起訴されたのは、温州市党委の圧力をかわすためとみられる。
関係者の話などによると、6人は4月8日夜、汚職の自白を得ようと、於さんを頭から氷水に漬ける虐待を数時間にわたり繰り返した。
於さんは意識を失い、同9日未明、運ばれた病院で死亡が確認された。
死因は「水死」だった。
6人は入れ代わり立ち代わり虐待し、幹部が取り調べの後、部下に交代する際、「ゆっくり遊べよ」などと言ったという。」
とても現代国家とは思えないですね。
我が国の刑法には、特別公務員暴行陵虐罪(195条)という罪があるのですが、故意傷害罪という罪名からすると、特別な罪もないんでしょうね。
我が国の刑法に特別な罪が用意されているということは、そのような事態があったということではありますが。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ