以下は、毎日jp(2013年08月30日)からの引用です。
「「週刊現代」の記事でグリコ・森永事件の犯人のように報じられて名誉を傷付けられたなどとして、作家の黒川博行さんらが出版元の講談社などに計5500万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は30日、同社と当時の編集長、執筆したジャーナリストの岩瀬達哉さんに計583万円の支払いを命じた。
記事で「犯人」とされた人物は仮名だったが、太田晃詳(てるよし)裁判長(松井英隆裁判長代読)は「黒川氏と推知でき、社会的評価が低下した」と述べた。
問題となったのは、2010年12月〜11年10月に同誌に掲載された「かい人21面相は生きている グリコ森永事件27年目の真実」と題した計20回の連載記事。
黒川さんは「住所や職歴などから自分であると認識できる」と主張し、事件に関与したように報じられた親族も原告となった。
判決は黒川さん側の主張を認めた上で、同誌の編集者が調査会社に依頼し、行政書士を通じて黒川さんの住民票を不正に入手したとして、プライバシー侵害も認定した。
この行政書士は、愛知県警幹部の住民票を不正取得したなどとして戸籍法違反などで起訴され、罰金刑を受けている。
黒川博行さんの話
名誉毀損(きそん)とプライバシー侵害がともに明確に認定され、感謝している。」
懐かしいですが、グリコ・森永事件は↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BB%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6
他の報道によると、名誉毀損による損害賠償が550万円、プライバシー侵害による損害賠償が33万円だそうです。
従前の裁判例↓に比べれば、それなりに高額な判決ですが、一連の事件が多岐にわたっているからというよりは、20回も連載したからということでしょうかね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/316823482.html
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ