2013年06月27日

サクラサイト:出会い系に賠償請求、一斉提訴


以下は、毎日jp(2013年06月24日)からの引用です。

女性会員などを装う「サクラ」を使った出会い系などのサイト(通称・サクラサイト)に法外な利用料をだましとられたなどとして、名古屋市内の男女2人が24日、東京都内のサイト運営会社2社と経営者らに対し計約275万円の賠償を求める訴訟を、名古屋地裁と名古屋簡裁にそれぞれ起こした。

弁護団によると、仙台、さいたま、横浜、広島の各地裁や地裁支部、簡裁でも計26人がサイト運営会社などに計約4200万円の支払いを求めて提訴するという。

サクラサイトを巡る一斉提訴は初めてとみられる。

訴状によると、30代の主婦は2012年7月、「小遣いが稼げる」との勧誘メールを受け取りサイトに登録。

「金を払うので話し相手になって」とのメールを受け、連絡先交換費用などの手数料名目で、サイトの指示通りに13年1月までに約30回、計147万円振り込んだ。だが連絡先の交換や入金はほとんどなかったという。

一方、60代男性は11年3〜12月にサイトを利用。

「女性会員が約2000万円をあなたの名前でサイトに振り込む不正行為があった。手数料5000円を支払えば女性は処分されず、残りの金も利用できる」とのメールに従い、150回にわたり計約470万円を振り込んだが、現金は受け取れなかった。

運営会社は約320万円を男性に返還したが、その後、連絡がとれなくなったという。

サクラサイトを巡っては東京高裁が今月19日、男性が起こした訴訟の控訴審で、うそのメールを送って金をだまし取った「詐欺」と認定し、横浜市のサイト運営会社に2000万円の支払いを命じた。

また、警視庁や福岡県警が今年に入り、業者を詐欺容疑で摘発している。」




東京高裁判決は↓ですが、本件では、一斉提訴という手段で、同じような被害が沢山あることを示すことにより、サクラ=詐欺であることを立証しようということでしょうね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/367464500.html

運営会社とは「その後、連絡がとれなくなった」とのことですので、やはり回収が一番の難問でしょうね。

それにしても、サクラサイト詐欺に限らず、国民生活センターなどでは、色々、注意を呼び掛けているのに↓、被害者が後を絶たないのは、なぜなんでしょうか。
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/sakurasite.html

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 12:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「何故無くならないのか?」騙す側が次から次へと騙す方法を考え出し、警察や法律が追い付かず厳罰が課せられないから。
Posted by ひまわり at 2014年09月21日 16:12
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