以下は、毎日jp(2013年06月24日)からの引用です。
女性会員などを装う「サクラ」を使った出会い系などのサイト(通称・サクラサイト)に法外な利用料をだましとられたなどとして、名古屋市内の男女2人が24日、東京都内のサイト運営会社2社と経営者らに対し計約275万円の賠償を求める訴訟を、名古屋地裁と名古屋簡裁にそれぞれ起こした。
弁護団によると、仙台、さいたま、横浜、広島の各地裁や地裁支部、簡裁でも計26人がサイト運営会社などに計約4200万円の支払いを求めて提訴するという。
サクラサイトを巡る一斉提訴は初めてとみられる。
訴状によると、30代の主婦は2012年7月、「小遣いが稼げる」との勧誘メールを受け取りサイトに登録。
「金を払うので話し相手になって」とのメールを受け、連絡先交換費用などの手数料名目で、サイトの指示通りに13年1月までに約30回、計147万円振り込んだ。だが連絡先の交換や入金はほとんどなかったという。
一方、60代男性は11年3〜12月にサイトを利用。
「女性会員が約2000万円をあなたの名前でサイトに振り込む不正行為があった。手数料5000円を支払えば女性は処分されず、残りの金も利用できる」とのメールに従い、150回にわたり計約470万円を振り込んだが、現金は受け取れなかった。
運営会社は約320万円を男性に返還したが、その後、連絡がとれなくなったという。
サクラサイトを巡っては東京高裁が今月19日、男性が起こした訴訟の控訴審で、うそのメールを送って金をだまし取った「詐欺」と認定し、横浜市のサイト運営会社に2000万円の支払いを命じた。
また、警視庁や福岡県警が今年に入り、業者を詐欺容疑で摘発している。」
東京高裁判決は↓ですが、本件では、一斉提訴という手段で、同じような被害が沢山あることを示すことにより、サクラ=詐欺であることを立証しようということでしょうね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/367464500.html
運営会社とは「その後、連絡がとれなくなった」とのことですので、やはり回収が一番の難問でしょうね。
それにしても、サクラサイト詐欺に限らず、国民生活センターなどでは、色々、注意を呼び掛けているのに↓、被害者が後を絶たないのは、なぜなんでしょうか。
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/sakurasite.html
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ