以下は、YOMIURI ONLINE(2013年5月28日)からの引用です。
「大阪市北区天満のマンション一室で24日、母子2人の遺体が見つかった事件で、母親の井上充代さん(28)が生前、「夫婦関係がうまくいかず、夫に居場所を知られたくない」と周囲に話していたことがわかった。
充代さんらは夫と暮らす家を出た後、住民登録していなかったため生活保護などの行政サービスを受けられず困窮した可能性がある。
大阪府警天満署はトラブルの有無などを調べる。
捜査関係者によると、充代さんは昨年10月、息子の瑠海(るい)君(3)を連れ、夫と住んでいた大阪府守口市の家から現在のマンションに転居。
住民票を移しておらず、生活保護や児童扶養手当などを受けていなかった。
転居直前には広島に住む充代さんの実母が守口署に「娘が方々に借金を頼んでいる。心配なので様子を見てほしい」と相談。
実母と署員が家を訪ねたが、変わった様子はなかったという。」
続いて、以下は、朝日新聞デジタル(2013年05月29日)からの引用です。
昨夏から困窮か、役所に生活保護相談 大阪・母子死亡
大阪市北区天満2丁目のマンションで母子の遺体が見つかった事件で、母親が昨年7月、夫と3人で住んでいた大阪府守口市の役所に、生活保護の相談をしていたことがわかった。
守口市によると、母親の井上充代さん(28)は昨年7月4日、生活保護相談の窓口を訪ね、「これから生活が不安定になる。仕事が見つからなかったらどうすればいいか」と相談した。
担当者は、仕事がなければ再度来るよう勧めたが、その後、連絡はなかった。
子の瑠海(るい)君(3)は、1歳半の乳幼児健診と2歳の歯科検診が未受診だった。
市は繰り返し電話したが連絡が取れず、今年4月下旬、市の保健師が自宅を訪ねると夫がおり、「2人はどこに行ったかわからない」と話したという。
捜査関係者らによると、2人は昨年10月、住民票を移さないまま大阪市に転居。
井上さんは大阪・北新地の飲食店で夜間、働き始めた。
そのころ瑠海君を数回預かった市内の託児所の職員は、「母親は瑠海君をかわいがっており、特に発育の遅れもなかった」と話す。
井上さんは「翌月から定期的に利用したい」と話したが、その後、連絡が途絶えた。
転居先は夫や井上さんの実母にも知らせておらず、室内に夫婦で署名した離婚届があった。
2人は今月24日に遺体で見つかった。
今年2月ごろには死亡していたとみられる。」
何となく、行政の不手際という感じの報道ですが、別に、住民登録をしていないからと言って、生活保護などの行政サービスが受けられないという訳ではありません↓
http://www.houterasu.or.jp/news/houteki_trouble/20090916.html
それなのに、もしも、同じような境遇の方が、このような報道に接したら、自分も駄目なんだと勘違いして、絶望してしまうのではないでしょうか。
上記の法テラスのQ&Aは、別に私が以前から知っていた訳ではなく、「住民票 生活保護」でキーワード検索したら出てきただけの話で、他にも同様のQ&Aは沢山出てきます。
「このような報道に接したため、生活保護などの行政サービスを受けられないと勘違いしたため、困窮した可能性がある」ということにならないように、きちんと調べた上で、報道して欲しいものです。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
相手方(妻)の弁護士が偽証教唆で逮捕された記事がきっかけで森越先生のブログに会いました。先生のブログを読んでいると、弁護士さんをより身近に感じることができます。
これからも楽しみに拝見させていただきます。
ブログのアクセス解析機能で、結構な数のアクセス数・訪問者数があることは、わかっていましたが、やはり、このようなコメントを頂くと、励みになります。
今後とも宜しくお願い致します。