以下は、YOMIURI ONLINE(2013年5月20日)からの引用です。
「合格すれば法科大学院を経ずに司法試験の受験資格が得られる「予備試験」について、法務省は20日、今年の受験者数が過去最多の9224人(速報値)だったと発表した。
出願者は1万1255人だったが、実際の受験者は1万人台を割り込んだ。
試験は19日に始まり、論文式と口述試験を経て、11月7日に合格発表される。
予備試験が始まった2011年の受験者数は6477人、昨年は7183人と年々増加。
経済的理由などで法科大学院に通えない人のための「例外ルート」として導入されたが、現役大学生が同大学院に通わずに済む「近道」として多数受験している実態がある。
19日に東京都内の会場で受験した千葉大法経学部2年の男子学生(20)は、「法科大学院は学費が高い。法曹の仕事に早く就きたいので、在学中に予備試験を突破するつもりで勉強してきた」と話していた。」
我々の時代にも、例えば大学入学直後から、あるいは、受験なしにエスカレーターで大学に入学できる方であれば高校時代から、一生懸命、司法試験の勉強をして、大学在学中に司法試験に合格したという人も少なからずいましたが、それはそれで素晴らしいことだで、否定する何物もないとと思います。
予備試験制度を導入した意図は、「例外ルート」ということなのかも知れませんが、法科大学院を修了しなくても良い「近道」であることは事実ですし、特段の制限がない以上、「近道」として利用しようとする受験生がいるのは、当然のことですし、むしろ、特別な「近道」であるからこそ、受験する機会は、平等でなければならないのではないでしょうか。
法科大学院を修了していなくても、修了者と同等どころか、司法試験の合格率からすると、修了者を遥かに上回る能力を備えているのに、予備試験の受験資格に制限を設けて、「若いのだから」とか「お金がない訳ではのだから」という理由で、「幾ら優秀でも、予備試験は駄目、お金と時間をかけて、法科大学院に行ってからにしなさい」というのは、実に不合理な話で、絶対に許されるべきではないと思います↓
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札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ