以下は、YOMIURI ONLINE(2013年5月1日)からの引用です。
「成年後見制度を利用して女性の預かり金を着服したとして、東京地検特捜部は1日、東京弁護士会元副会長の弁護士、松原厚容疑者(76)(東京都大田区)を業務上横領容疑で逮捕した。
松原容疑者は逮捕前の取材に、「生活費や自宅のローン返済などに充てた」と着服の事実を認めていた。
発表などによると、松原容疑者は2010年3月、後見人として管理していた精神障害のある女性の預金を解約して払い戻した1000万円を自分の口座に移し、着服した疑い。
このほか、女性名義の土地を売却するなどして計約2900万円を着服した疑いもあり、特捜部が捜査している。
松原容疑者は07年9月、千葉家裁から女性の後見人に選任され、昨年8月に解任された。」
↓の続報ですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/354929014.html
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/357302754.html
「被害額も小さく、逮捕まではされないと思うが、刑務所に入る覚悟はできている」と言っていたそうですが、事件の見通しすら、立てられないのですね。
まあ、実刑は間違いないと思いますので↓、その点だけは正しいですが。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/343116090.html
日弁連が、遅ればせながら、預り金規定を設けようとしていることに対しては↓、反対する何物もありませんが、本件のように、本人名義の預金を解約して、弁護士名義の口座に移すというケースに対しては、何の効果もありません。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/355371750.html
土地を売却した時期はわかりませんが、1000万円を横領したのが2010年3月、家裁に解任されたのが2012年8月、弁護士会に情報提供があったのが2012年11月、そして、今回の逮捕と、実に3年以上が経過していることになります。
弁護士会に情報提供したのは、新たに成年後見人に選任された弁護士なのではないかと思いますが、家裁が解任した理由が気になりますね↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/347794517.html
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ