以下は、朝日新聞デジタル(2013年2月23日)からの引用です。
「下村博文文部科学相は22日の閣議後会見で、司法試験の合格者数を年間3千人程度としている政府目標について、「間違っていたのではないか。政府側も謙虚に反省するべきところに来ている」と述べ、人数を減らす方向で見直すことが必要との考えを明らかにした。
政府は自公政権だった2002年、年間3千人の目標を掲げたが、実際の合格者数は、最多だった昨年でも2102人にとどまる。
下村文科相は「弁護士になったけど仕事がない、生活していくのが大変という現状がある」と指摘。
募集停止中を含め全国に74校ある法科大学院については「3千人合格を前提としてつくったため、経営が非常に困窮しているところが増えている」と問題視した。
政府は昨年8月から有識者らによる「法曹養成制度検討会議」(座長=佐々木毅学習院大教授)で議論しており、今春にも見直しの素案をまとめる予定。 」
私が司法試験に合格した時代は、合格者は5〜600人でしたから、3000人ならその5〜6倍、2000人でも3〜4倍以上、その結果、この10年間で弁護士数が一挙に2倍近くになったのですから、ひずみが出ない訳がありません。
日本弁護士連合会は、「まず1500人」という提言をしていますが↓、札幌弁護士会を含む各地の単位会では、いわゆる「1000人決議」が相次いでいます↓
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2012/120315.html
http://satsuben.or.jp/info/statement/2011/res01.html
1500人でも、1000人でも、まだまだ、弁護士は増え続ける訳ですが…。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ