以下は、時事ドットコム(2013/01/17)からの引用です。
「金融庁は17日、自動車やバイクに加入が義務付けられている自動車損害賠償責任(自賠責)保険を4月から平均13.5%値上げすることを決めた。
任意加入の自動車保険では、事故を起こしたドライバーに割高な料金体系を適用する制度が導入済み。
ドライバーによっては負担増が相次ぐことになりそうだ。
自動車保険には強制保険の自賠責と民間の任意保険がある。
自賠責は損保各社が集めた保険料を政府の特別会計で一括運用する仕組み。
金融庁は2008年度に約24%値下げし、運用益を5年程度かけてドライバーに還元する計画だった。
しかし、後遺障害が残る事故の増加などで想定よりも保険金支払いが膨らみ、11年度と13年度の2段階で保険料を引き上げることを決定。
今回の値上げにより、自家用乗用車で2年契約の場合(沖縄県と離島を除く)、保険料は2万7840円と現行より2890円高くなる。08年度に比べれば5370円も高い。
さらに任意保険でも事故を起こしたドライバーの保険料負担が増す。
年間保険料5万円のドライバー(20等級)が事故を起こした場合、保険の等級は契約更新時に3段階下がる。
12年10月導入の新料金体系では、保険料は8万3790円と従来制度(5万8110円)よりも4割以上高くなる。」
交通事故の件数は減少傾向にありますし↓、車の安全性能も年々上昇しているのに、後遺障害が残る事故が増加しているというのは、どういうことなのでしょうか。
http://www.stat.go.jp/data/nihon/g6226.htm
だからと言って、認められるべき後遺障害は、きちんと認められなければなりません。
後遺障害認定に対する異議申立という制度はありますが、同じ審査会の上部機関が判断することになるので、当初の認定に引きずられがちな傾向がない訳ではないように思います。
更なる手段としては、一般財団法人自賠責保険・共済紛争処理機構に、紛争処理の申請をするという選択肢もあります↓
http://www.jibai-adr.or.jp/
いずれにしても、一度なされた後遺障害等級の認定を変更させることは、容易なことではありませんので、、不幸にして、後遺症が残ることが予想されるような重傷事故に遭った場合には、事前に、専門家の適切なアドバイスを受けて、当初より、適正な後遺障害等級の認定を受けられるようにするべきでしょう↓
http://morikoshi-law.com/koutuujiko.html
http://morikoshi-law.com/faq3.html
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ