2012年12月27日

逗子ストーカー:神奈川県警「逮捕状記載、工夫できた」


以下は、毎日jp(2012年12月20日)からの引用です。

「神奈川県逗子市で元教員の小堤英統(こづつみ・ひでと)容疑者(40)が以前交際していた三好梨絵(りえ)さん(33)を殺害し自殺した事件を受け、神奈川県警は20日、一連の捜査について検証結果を発表した。

小堤容疑者の逮捕状に三好さんの結婚後の姓と住所が部屋番号まで記され、逮捕時にすべて読み上げていたことを明らかにし「逮捕時に住所を知った可能性はある。配慮すべきだった」と結論づけた。

県警は同日、小堤容疑者を容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検した。

県警によると、小堤容疑者のメールなどを調べたところ、逮捕前は「逗子市」までしかなかった三好さん宅の住所の記載が、逮捕・釈放後の昨年9月以降には字名まで特定されていた。

三好さんは逗子署に現姓や住所を知られないよう求めていたが、逮捕した逗子署内で逮捕状の記載に配慮するかどうかの検討はされなかったという。

県警幹部は「当時は手続き上やむを得ないと判断したが、大変重い結果を招いてしまった」と説明。

検証結果は「逗子署が県警本部や検察に相談していれば、逮捕状の記載を工夫できる可能性があった」と結論づけた。

一方、三好さんに小堤容疑者から送られていたメールは今年3月29日〜4月17日に計1449通に上っていたとも公表。

県警は、大量のメールが送られていたとの相談を受けながら保護観察所と情報共有できなかったことも、改善に向け検討すべき事項に挙げた。」




一連のマスコミ報道の中では、「当時は手続き上やむを得ないと判断したが、大変重い結果を招いてしまった」というのが精一杯の抵抗なのでしょうね↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/301227649.html
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/302541424.html

それにしても、この程度の検証に、1か月以上かかるというのは、組織としてどうなんでしょうか。

一方、保護観察所との連携を問題としながら、その前提として、保護観察付の執行猶予の有罪判決を受けた後の犯行であることを、まるで無視するかのようなマスコミ報道も、いかがなものかと思います。

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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