2012年10月11日

国際手配のタイ人男逮捕=19年前の池袋女性殺害−タイ警察


以下は、時事ドットコム(2012/10/08)からの引用です。

「1993年に東京都豊島区池袋のマンションで淡路恵さん=当時(33)=が殺害された事件で、タイ警察当局は8日、国際手配されていたタイ人のウイラサック・イアンポングサ容疑者(40)を殺人容疑で逮捕したと発表した。

日本との間に犯罪人引き渡し条約がないことから、警視庁はタイ当局に代理処罰を要請していた。

バンコクの警察施設内で同日記者会見した当局者によると、同容疑者は7日、南部ナコンシタマラート県で拘束された。

容疑を認めている。

今後、タイの法律に従い、処罰される。」



続いて、以下は、時事ドットコム(2012/10/05)からの引用です。

19年前の殺人で代理処罰要請=タイ当局に、国際手配の男−警視庁

「1993年3月に東京・池袋のマンションで職業不詳淡路恵さん=当時(33)=が殺害された事件で、殺人容疑で国際手配されていたタイ人の男(40)が同国内にいたことが分かり、警視庁捜査1課が代理処罰を要請していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。

淡路さんは93年3月30日、豊島区池袋の自宅マンションで、首を果物ナイフで刺されるなどして死亡しているのが見つかった。

同14日に殺害されたとみられ、同居していたタイ人の男が事件翌日にタイに出国しており、捜査1課が殺人容疑で逮捕状を取って国際手配していた。」



日本が犯罪人引渡し条約を結んでいる国は、アメリカと韓国の2国だけなので、代理処罰を要請するしかないのだそうです。

しかし、飽くまで「要請」であり、強制力はないのだそうです。

しかも、タイには、日本の刑法3条のように、自国民の国外での殺人罪を処罰する規定があるので、タイで処罰できますが、そのような規定がない国だったり、規定の適用外の犯罪の場合には、お手上げということになります。

刑罰権の行使というのは、国家にとって、極めて重要なものだと思うのですが…。

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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