以下は、MSN産経ニュース(2012.10.4)からの引用です。
「AIJ投資顧問の年金資産詐取事件で、5つの年金基金から計約44億円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は4日、詐欺容疑で、AIJ社長の浅川和彦(60)と同社取締役の高橋成子(53)、傘下のアイティーエム証券社長の西村秀昭(56)=いずれも詐欺罪などで起訴=の3被告を追送検した。
立件総額は計約248億円にのぼり、警視庁による一連の捜査は終結する見通しとなった。
送検容疑は平成22年1月〜昨年10月、北信越管工事業厚生年金基金(長野市)や北海道トラック厚生年金基金(札幌市中央区)など4道県の5つの年金基金に対して虚偽の運用実績を示し、実際より価値を大幅に水増ししたファンド(投資信託)を販売、計約44億万円をだまし取ったとしている。
同課によると、AIJは21年4月以降、新規顧客から預かった年金資産を直接解約料に充てる「自転車操業」が常態化し、全国の計60基金から計約540億円を集めていた。」
7月9日の一番初めの起訴↓後、何度か追起訴されているようですが、今回の分を含む追起訴で、刑事事件としては終わりということのようです。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/280286867.html
私が国選弁護人に選任されるような通常の刑事裁判であれば、追起訴予定があっても、初めの起訴から1か月も経てば、取り敢えず第1回の公判期日が行われるのですが、AIJに関しては、そのようなニュースを見たことも聞いたこともないので、未だに第1回の公判期日は行われていないようですね。
裁判員裁判に該当する事件でもないのに、どういうことなのでしょうか。
傍聴人をさばくのが大変そうなので、裁判所としては、できるだけ少ない期日で済ませたいということなのでしょうか。
それとも、弁護側の何かの作戦なのでしょうか。
浅川社長らは、まだ、「だますつもりはなかった」などと言っているのでしょうか。
厚生年金基金は廃止だそうですが、1兆円を超す損失の穴埋めは、どうなるのでしょうか。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ