以下は、時事ドットコム(2012/09/19)からの引用です。
「警察庁は19日、総務省統計局や東北大学病院など政府機関や民間企業の19サイトがサイバー攻撃を受け、ホームページ(HP)改ざんや閲覧障害の被害を確認したと発表した。
沖縄県・尖閣諸島の国有化をめぐり、中国の大手サイトで攻撃を呼び掛ける書き込みなどが相次いでおり、同庁は警戒を強めている。
同庁によると、政府が尖閣諸島の国有化を閣議決定した11日以降、中国最大規模のハッカー集団「紅客連盟」が日本の政府機関や金融機関など約300組織を名指しして攻撃を予告。
中国の大手チャットサイトでは「釣魚島(尖閣諸島の中国名)を侵犯するな!」との記述や、攻撃を呼び掛ける書き込みなどが相次いだ。
満州事変の発端となった柳条湖事件から81年を迎えた18日夜、書き込み数はピークに達したという。
被害を受けたのは、防衛省や東京工業大学世界文明センター、最高裁が管理する裁判所HPなど19サイト。
システムへの不正侵入や大量のデータを送り付けて機能をまひさせる攻撃を受けたとみられ、HPが閲覧しにくくなったほか、中国国旗が掲示されるなどした。
東工大によると、同大では8月に開催した小中学生向けイベントへの参加申込者の氏名や住所など、延べ1068人分の情報が流出した。」
続いて、以下は、同じく時事ドットコム(2012/09/21)からの引用です。
裁判所HP、7日ぶり再開=改ざん、中国からと判明−最高裁
「尖閣諸島を中国の領土と主張する内容に改ざんされ、閉鎖されていた全国の裁判所のホームページ(HP)が21日、7日ぶりに再開した。
ただ、判例検索システムなど一部の機能は、再開後もしばらく利用できないという。
管理運営する最高裁によると、HPは中国に割り当てられたIPアドレス(ネット上の住所)から攻撃を受けたことが判明した。
外部への情報流出は確認されていないが、閉鎖中にも不自然なアクセスがあり、引き続き注意が必要という。」
確かに、ようやくアクセスできるようになりましたが、サイト内検索及び裁判例情報の検索は利用できないのだそうで、仕事柄、早く完全復旧して欲しいです↓
http://www.courts.go.jp/
我々日本人が、色々な面で、危機意識が不足していることを痛感すると共に、自分自身が、結構、インターネットの情報に依存していることも痛感しました。
インターネットを含むデジタルデータは、検索したり引用したりするには、非常に便利なのですが、判例雑誌のように、届いた都度ひと通り読むという訳には行かず、専門家としての「感覚」を磨くには余り役に立たないようにも思うので、やはり、判例雑誌の購入は、継続しなくては。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ