2012年09月10日

「市民の婚姻届受理」…ミクシィに市職員が投稿


以下は、YOMIURI ONLINE(2012年9月4日)からの引用です。

「北海道苫小牧市市民生活部の10代の一般職職員が、市民の婚姻届を受理したことを会員制交流サイト「ミクシィ」に投稿したことがわかり、苫小牧市は3日付で、この職員を戒告の懲戒処分にしたと発表した。

発表によると、職員はミクシィに自分の職場と名前を公表した上で、7月2日に市民が提出した婚姻届を受理したという内容の投稿をした。

婚姻した市民の名前などは書かれていなかったが、同日に婚姻届を受理された市民から苦情のメールが届き、投稿が発覚したという。

星道博・市民生活部長は「公務員には守秘義務があり、私用でも退職後でも守らなければならない。職員に自覚が足りなかった。申し訳ない」と陳謝した。」



見出しを見たときには、有名人などの婚姻届の情報を、本人が特定できるような形で投稿してしまったのかと思いましたが、単に、市民が提出した婚姻届を受理したというだけの内容のようですね。

恐らく、友人などの婚姻届を受理したことに対するお祝いを、暗に表現するために投稿したのだと思いますが、毎日のように婚姻届を受理しているのでしょうから、婚姻届を受理したという事実だけを投稿することが、守秘義務違反になるのでしょうかね。

仮に、苫小牧市で7月2日に受理された婚姻届が1通だけだったとしても、それは内部的にしかわからない話ですので、「今日は1通だけでした」という内容でなければ、特段、問題はないのではないでしょうかね。

合コンとかで、「苫小牧市役所に勤務していて、色々な届出書の受理の仕事をしています。今日も市民の方々の婚姻届や出生届を受理しました。人の幸せに関わり合えて、自分もうれしい気持ちになります。でも、離婚届や死亡届を受理すると、悲しい気持ちになります。」とか自己紹介したら、守秘義務違反になるのでしょうか。

転職するとして、その面接に際して、自分のしていた仕事の具体的内容を語って、自己アピールすることも、守秘義務違反になるのでしょうか。

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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