以下は、SankeiBiz(2012.8.4)からの引用です。
「富士通は3日、岡山県内の一般家庭を対象に、振り込め詐欺の危険を検知する音声分析技術の実証実験を始めた。
県警や中国銀行などと協力し、固定電話に取り付ける検知機器を高齢者100人以上に配布。
将来の事業化に向けて、検知精度の向上を図る。
同技術は、通話中の声の抑揚や周波数の変化などから「だまされやすい心理状態」を検知するもので、富士通と名古屋大が2009年から共同開発。
開発段階では、振り込め詐欺の模擬通話を繰り返し、声の変化を検知することに90%以上成功した。
実験に使う機器は、詐欺通話を検知すると合成音声でモニター本人に警告するとともに、親族や警察などへ自動的に注意喚起のメールを発信する仕組み。
また、事前登録しておけば、銀行口座からの支払いを一時的に停止することもできる。」
3月19日に発表がありましたが↓、ようやく実証実験段階に入りましたか。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/259551883.html
被害者となる可能性のある受け手側の音声を分析するので、犯行グループ側からは細工ができない、素晴らしい発想と技術です。
先日、私用で銀行のATMに並んでいたら、銀行の人が、高齢者がATMで振り込もうとしているところに何気なく近づき、操作のお手伝いをするふりをしながら、振り込め詐欺ではないのかを確認しているのを見て、「ナイス!」と思いましたが、敵もさる者、最近では、被害者本人に「振り込ませない」振り込め詐欺が急増中だそうです↓
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/1_hurikome.htm
本人に警告するだけでなく、親族や警察にも自動的に注意喚起のメールが発信され、しかも、銀行口座からの支払いを(本人の引き下ろしを含めて)一時的に停止するのであれば、ほぼ万全ですね。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ