2012年08月01日

吸い殻捏造の元警部に有罪…大阪地裁


以下は、YOMIURI ONLINE(2012年7月25日)からの引用です。

「大阪府警福島署で昨年8月、紛失した証拠品の吸い殻を捏造(ねつぞう)したとして証拠隠滅罪に問われた当時刑事課長の元警部・前渕敏治(55)(依願退職)、部下だった警部補・稲原孝(45)(起訴休職)両被告の判決が25日、大阪地裁であった。

和田真裁判長は「証拠品や捜査への信頼を揺るがしかねない」として、前渕被告に懲役4月、執行猶予2年(求刑・懲役4月)、稲原被告に求刑の罰金10万円を超える同20万円を言い渡した。

和田裁判長は、前渕被告が犯行を主導したとし、「紛失が公になれば面倒なことになると考えたのが動機。厳しい非難に値する」と指摘。

懲戒処分(停職3か月)を受けたことなどから執行猶予を付けた。

稲原被告については「『穏便に収まれば』と甘い考えで(前渕被告に)従っており、責任は軽視できない」としたが、「前渕被告に押し切られており、懲役刑は酷」と述べた。

判決は、証拠隠滅罪での罰金の上限としたが、求刑を超えた理由には言及しなかった。

判決によると、両被告は強盗強姦(ごうかん)事件の証拠品だった吸い殻1本の紛失に気づき、昨年8月上旬、前渕被告が別の吸い殻で証拠品に似たものを作り、稲原被告が署内の保管庫に収めた。

この事件では稲原被告も減給10分の1(1か月)の懲戒処分を受けた。

強盗強姦事件は2003年3月に発生し、今年3月、無職男(39)が逮捕、起訴された。

警官の不祥事に求刑超え相次ぐ

大阪府警八尾署員らによる証拠品捏造事件や、東署員による取り調べ相手の脅迫事件など、府警の不祥事を巡っては検察側の求刑を上回る判決が相次ぐ。

一般的に判決は求刑の8割程度が多く、異例の事態だ。

元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(第二東京弁護士会)は「求刑超えの判決について、検察は『身内とも言える警察に甘い求刑』という警告と受け止めるべきだ。内部で議論する必要がある」と話した。」



全くその通りだと思います↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/275499681.html

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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