以下は、朝日新聞デジタル(2012年7月11日)からの引用です。
「大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題で、同市の越直美市長は10日夜、市役所で報道陣の取材に応じ、自殺の原因について「いじめがあったから亡くなったと思っている。(いじめと自殺の)因果関係があると思って調査する」と述べ、遺族が市などを相手取った訴訟で和解する意向を示した。
男子生徒の両親は2月、市といじめをしたとされる同級生3人らに7720万円の損害賠償を求め大津地裁に提訴。
市側はいじめがあったことを認めたうえで、「いじめが自殺の原因か断定できない」として争う姿勢を見せてきた。
だが、生徒の自殺の背景を探る調査をめぐり、市教委が10日夜の緊急会見で、学校側が2回目のアンケート途中で調査を打ち切り、結果を公表していなかったと明らかにした。
これを受け、越市長は同夜、「学校と市教委の調査は不十分でずさん。裁判の基礎となる事実が信用できない。(裁判の進行を)いったん中断したい」と、従来の姿勢を転換した。
越市長はすでに、これまで調査してきた市教委と切り離し、第三者による委員会で調査する方針を表明している。
この日は「調査結果で市の責任があればおわびして和解する。因果関係が裁判所で認定されるような証拠を探したい」とも話した。 」
以下は、同じく、朝日新聞デジタル(2012年7月11日)からの引用です。
大津の中2自殺、県警が学校・市教委を捜索
「大津市で昨年10月、いじめを受けていた中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題で、滋賀県警は11日夜、昨年9月に同級生3人が生徒に暴行したとの容疑を裏付けるため、生徒が通っていた市立中学校と、市教委事務局が入る市役所(同市御陵町)を捜索した。
男子生徒は昨年10月11日午前8時10分ごろ、自宅マンション14階から飛び降り、自殺した。
少年課によると、捜索容疑は昨年9月29日ごろ、同級生3人が男子生徒に暴行したというもの。
捜索は午後7時半ごろから始まり、中学校は校長室や職員室、市役所は市教育長室や市教委事務局などに捜査員計24人が入った。 」
急転直下ですね。
連日の報道の影響もあるとは思いますが、ネット社会の凄さと怖さを、あらためて感じました。
それにしても、毎日のように、全国各地のいじめ問題の報道に接することは、非常に残念です↓
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/bullying/
子は親を映す鏡ということわざがあります。
まずは、我々大人が、襟を正さなければならないと思います。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ