以下は、時事ドットコム(7月9日)からの引用です。
「AIJ投資顧問による年金詐欺事件で、東京地検特捜部は9日、基金から約70億円の年金資産をだまし取ったとして、詐欺と金融商品取引法違反(契約の偽計)の罪で、社長の浅川和彦(60)、役員の高橋成子(53)、傘下の「アイティーエム証券」社長西村秀昭(56)の3容疑者を起訴した。
警視庁捜査2課は同日午後、東京都や神奈川県などにある四つの年金基金からも数十億円をだまし取った疑いが強まったとして、3容疑者とアイティーエム証券役員小菅康一容疑者(50)の計4人を詐欺容疑で再逮捕する。
起訴状によると、3人は昨年、長野県建設業厚生年金基金(長野市)と、機械メーカー「アドバンテスト」の企業年金基金(東京都練馬区)に対し、それぞれ水増しした虚偽の運用実績を提示するなどし、運用資金計約70億円をだまし取ったとされる。」
また、以下は、毎日jp(2012年07月09日)からの引用です。
AIJ事件:浅川社長ら4人、詐欺容疑で再逮捕
「AIJ投資顧問による企業年金消失事件で、同社社長、浅川和彦被告(60)=詐欺罪などで起訴=らが東京都と神奈川県の4年金基金からも計約30億円を詐取した疑いが強まり、警視庁捜査2課は9日、浅川被告ら4人を詐欺容疑で再逮捕した。
浅川容疑者らはファンドを実際の価値の5〜135倍で販売していたという。
立件総額は計約100億円になった。
ほかに再逮捕されたのは、同社取締役、高橋成子(53)とAIJ傘下のアイティーエム証券社長、西村秀昭(56)の両容疑者=同=と同証券取締役、小菅康一容疑者(50)。
逮捕容疑は10年10月〜昨年10月、ホンダ販売厚生年金基金(東京都文京区)など4年金基金に虚偽の運用実績を示すなどし、水増しした価格でAIJが管理するファンドを販売し、計約30億円をだまし取ったとしている。
捜査2課によると、4基金へのファンドの販売価格はそれぞれ約5億〜約10億円だったが、実際の価値は約370万〜約2億円だったという。
4基金から受け取った資金は運用に回さず、解約の支払いに充てられていたとみられる。」
詐欺罪も乗っけてきましたね↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/275896953.html
投資顧問会社は、資金を運用して報酬を頂くのが本来の姿なのに、実際の価格の135倍もの価格でファンドを販売し、しかも、その資金は運用に回さず、解約金の支払いに充てていたということであれば、詐欺以外の何物でもありません。
まだ、「だますつもりはなかった」などと言っているのでしょうか?
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ