以下は、MSN産経ニュース(2012.6.11)からの引用です。
「大阪・ミナミの路上で2人が刺殺された通り魔事件で、大阪府の松井一郎知事は11日、大阪府警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された礒飛京三容疑者について、「関係のない人をなぜ巻き込むのか。自己完結すべきだ」と話した。
礒飛容疑者が「自殺をしようと思ったが死にきれなかった。人を殺してしまえば死刑になると思った」などと供述していることを受け、記者団の質問に答えた。
松井知事は「自殺対策は大阪府もやっている。死にたくなければ、相談窓口に来ればいい」と話す一方で、「人を巻き込み、本当にムカムカする。行政の支援を受けたくなく、この世からいなくなりたいのならば、止めようがない」と述べた。」
本当に陰惨な事件でしたので、知事の発言は、犯人自身に向けられたものとしては肯定できますが、記者団の質問に答えているのですから、当然、報道されることを前提とすると、いかがなものでしょうか。
確かに、人を巻き込むことは、絶対に許されることではありませんが、「死にたくなければ、相談窓口に来ればいい」「この世からいなくなりたいのならば、止めようがない」というのは、自殺を本気で考えている人も報道に接することに対する配慮が足りないと思います。
先月21日には渋谷駅で切りつけ事件がありましたし、こういう事件が起こると、事件が報道されただけでも、模倣犯が出てきたりするので、心配していましたが、残念ながら、やはり出てしまったようです。
という訳で、以下は、毎日jp(2012年06月13日)からの引用です。
殺人:22歳女性刺されて死亡 刺した男も死ぬ 和歌山
13日午後0時10分ごろ、和歌山市神前(こうざき)のカーテン販売店で、従業員の藤井茉登佳(まどか)さん(22)=和歌山市湊=が男に包丁で刺され、約1時間半後に死亡した。
男は約700メートル北にある病院の寮の4階から飛び降り、午後3時45分に病院で死亡が確認された。
和歌山県警によると、男は大阪市東淀川区小松4、職業不詳、野原大雅(たいが)容疑者(25)。
今後、殺人の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する方針。
野原容疑者は昨年12月まで和歌山県内で働いていた。
県警は藤井さんとの関係などについて調べている。
現場はJR和歌山駅の南東約2キロの住宅などが並ぶ一角。」
犯人が死亡してしまったので、詳しい動機は知るすべがありませんが、とにかく、これ以上続くことがないことを祈ります。
マスコミが余り大きく取り上げていないのは、賢明なことだと思います。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
お前みたいに図太く生きていける人間ばかりじゃないんだ。
お前は人の皮を被った鬼畜だ。
病んでいる人間を救うこともしないで、犯人に責任を添加している。
もっと足元をみろ!!