以下は、毎日jp(2012年05月23日)からの引用です。
「消費者金融に対する規制強化の見直しを検討する自民党の「小口金融市場に関する小委員会」は23日、10年6月に完全施行された改正貸金業法を大幅に緩和する改正案をまとめた。
規制強化で多重債務者を減らす効果はあったものの、必要な資金を借りられなくなった人が“ヤミ金”に流れているとの指摘もあり、弊害が大きいと判断した。
ただ、消費者金融による厳しい取り立てが社会問題化したことで規制強化に至った経緯もあり、政府は見直しに慎重だ。
改正案は、個人向け融資を年収の3分の1までに制限する「総量規制」の撤廃や、上限金利を現行の15〜20%から30%程度に引き上げることが柱。
民主党の作業部会も6月をめどに規制緩和を視野に入れた改正案のとりまとめを予定している。
昨年7月には、民主・自民・公明の超党派の勉強会が同様の提言を公表しており、議員立法へつながる可能性もある。
改正貸金業法の完全施行により、消費者庁に寄せられた多重債務に関する相談件数は、11年度には前年度比約4割減の4万3560件と大幅減になるなど一定の効果はあった。
しかし、社員の給与支払いで一時的な借り入れを必要とする個人事業主などが資金繰りに窮する例も確認されている。
こうした事業主らを標的に、法定金利の数倍で貸し付けをするヤミ金業者が暴利を得ている、との指摘もある。」
昭和の年代から延々と続いたサラ金地獄と、平成に入ってからの商工ローン問題を経て、ようやく、まともな社会になったと思ったのに、いまだに、こういう事を言う人達がいるのですね。
確かに、ヤミ金に流れる人は皆無ではないのでしょうが、ヤミ金の相談は、増えるどころか激減しているというのが実感です。
実際、以下は、MSN産経ニュース(2011/06/27)からの引用です。
貸金業法改正で“ヤミ金利用者”減少
「金融庁は27日、改正貸金業法フォローアップチームによる関係者ヒアリングを行い、昨年6月の完全施行から1年が経過した同法の実態把握を行った。
与信の厳格化などで借り入れができなくなった人が「ヤミ金融」と呼ばれる無登録業者を利用する恐れが指摘されていたが、金融庁が提出した調査結果では1年前に比べて減少していた。
同法改正の目的だった多重債務者も減少しており、金融庁は「現時点で制度について見直すべき点はない」と結論付けた。
調査は今年4月に貸金業利用経験者を対象に実施した。
貸金業者に借り入れを申し込み、希望通りの借り入れができなかった人は25・7%で、昨年3月の調査(16・8%)より増加した。
ただ、そのうちヤミ金融からの借り入れで対応した人は2・1%で、昨年3月(3・0%)より減少していた。
ヒアリングでは、ヤミ金融について日本弁護士連合会への相談件数や警察の検挙数などでも減少傾向にあることが報告された。
一方、同法は多重債務者の解消が目的だったが、5件以上の借り入れがある人も今年3月末で約70万人で、前年(84万人)より減少していた。」
武富士・SFCG・ロプロなど、貸金業者の倒産が相次いだのは、金利の引き下げや総量規制そのもの影響というよりは、長年、利息制限法を超える高金利での貸付を許容してきたツケが、過払金返還請求という形で、一挙に押し寄せたからです。
そのグレーゾーン金利を、再び認めろなどという改正案に、何の意味があるのでしょうか。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
http://okaneha.net/?HZHZ66v938
http://a-walker.net/?1L0O9B11GFilDS7
http://maildecash.com/?1L0O9B11GFilDS7
http://blacklend.com/
全てヤミ金です。使ってみたらどの様な内容か、手口か、良く分かると思います。
被害として上がらないものもあるかと思いますよ。
杓子定規で見るのは如何かと思います。
総量規制は無い方が良いですし個人の金銭の管理までする事がおかしな事。