以下は、毎日jp (2012年04月04日)からの引用です。
[「北大学力増進会」などの名称で知られる大手学習塾「進学会」が、テキストに学校の教科書を丸写しして使用していたことが3日、明らかになった。
中小の塾の中には学校の授業内容に合った講習を行うため、教科書などを半ば公然とコピーして使っている実態があり、影響を懸念する声が上がっている。
「丸写しは今までもあった。今回たまたま見つかっただけ」。
札幌市で小学生から高校生対象の個人塾を経営する男性は、こう打ち明ける。
男性によると、自分の塾も含め、多くの塾では生徒の内申点を上げるため、定期テストでの高得点獲得を目指している。
教材を作る場合、他の問題に置き換えにくい国語や英語で、教科書をほぼそのまま転載することが珍しくないという。
男性は「すべてのコピーなどが禁止されたら、独自の教材作りのノウハウを持たない個人塾は成り立たない」と話す。」
更に、以下は、時事ドットコム(2012/04/07)からの引用です。
兵庫の進学塾も教科書複製=「売ってもらえず」、無断で
近畿地方を中心に進学塾を展開する浜学園(兵庫県西宮市)が、補助教材用に小学校社会科の教科書を無断でコピーしていたことが7日、同学園への取材で分かった。
同学園は「教科書会社から売れないと断られ、コピーして使った。著作権料も支払いたい」と話している。
同種事案では、今月、学習塾「進学会」(札幌市)が教科書を無断引用した疑いがあることが明らかになった。
同学園によると、教材は地理と歴史で各約90ページ。
社会科の講師が小学4〜6年生の複数の教科書から文章や図表などを切り貼りして作成し、毎年12月に行う特別講座で使用した。
2000年か01年ごろから使用していたとみられる。」
許諾を得て使用料を支払えば良いのではないかと思いましたが、何でもかんでも許諾して貰えるという訳ではないようですね。
まあ、確かに、殆ど丸写しの教材を許していては、何のための著作権かという気もします。
であれば、塾の生徒に、学校の教科書そのものを持参させれば問題ないと思いますが、それではお金を取りずらいということなのでしょか。
あるいは、短期間で広範囲のおさらいをすることができないということなのでしょうか。
自分自身でまとめる過程が、一番実力が付くように思いますし、各約90頁となると、とてもまとめたものとは思えませんが…。
とにかく、やはり、北大学力増進会↓に限った話ではなかったのですね。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/262205596.html
ますます心配になりました。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ