2012年03月27日

長崎ストーカー:千葉県警習志野署 被害届受けず慰安旅行


以下は、毎日jp(2012年3月22日)からの引用です。

「長崎県西海市の山下美都子さん(当時56歳)、久江さん(同77歳)親子が昨年12月16日、山下さんの三女の元交際相手に刺殺された事件で、ストーカーの被害届を出そうとした家族に千葉県警習志野署が「1週間待ってほしい」と先送りを求めた2日後、同署の事件担当者らが2泊3日の慰安旅行に行っていたことが捜査関係者への取材で分かった。

千葉、三重、長崎の3県警が今月5日に公表した検証結果で、千葉県警は被害届の受理の遅れを「他の事件の捜査を優先した」と説明したが、旅行については明らかにせず、警察庁にも報告していなかった。

捜査関係者によると、三女と父親は昨年12月6日、元交際相手の筒井郷太容疑者(27)=殺人容疑で逮捕、鑑定留置中=による暴力でけがをしたとして被害届を出そうとしたが、習志野署から「1週間待ってほしい」と言われた。

直後の同8日から10日まで、同署では北海道への慰安旅行が実施され、ストーカー相談を担当する生活安全課や、傷害事件を担当する刑事課などの10人余りが参加したという。

旅行中、筒井容疑者は三女のマンション周辺をうろつくなどし、三女や父親は「早く逮捕してほしい」と訴えていた。

三女への事情聴取開始は旅行後の12日で、被害届の正式受理は殺人事件2日前の14日にずれ込んだ。

5日公表の検証結果で千葉県警は「対応中の変死事案の処理や既に容疑者を逮捕していた他の事件捜査を優先し、被害申告に即応することができなかった」と説明する一方、筒井容疑者がマンション周辺をうろついていた時点で「関係者からの聴取開始を早めるなどすることが望ましかった」などとしていた。」


また、以下は、毎日jp(2012年3月23日)からの引用です。

長崎ストーカー:千葉県警、組織的隠蔽か 旅行を把握

「長崎県西海市で、2女性を殺害した筒井郷太容疑者(27)=鑑定留置中=からストーカーや暴力を受けた2女性の家族に対し、千葉県警習志野署が被害届提出の先送りを求めた直後、同署捜査員らが慰安旅行に出かけていた問題で、殺人事件に至った経緯を検証した際、千葉県警本部の複数の調査担当者らが旅行の事実を把握していたことが同県警への取材で分かった。

この中には、今月5日に被害者遺族に検証結果を報告し、謝罪した刑事部参事官のほか、生え抜きの県警警察官トップである生活安全部長も含まれるが、キャリア組の刑事部長や本部長には報告していなかったという。

県警は組織的に隠蔽(いんぺい)された可能性もあるとみて、警察官を処分する監察官室を中心に再調査に乗り出した。

 県警によると、旅行に参加したのは、習志野署でストーカー事件などを扱う生活安全課長をリーダーとする当直担当グループの12人。同課員3人のほか、ストーカー行為をしていた筒井容疑者の、家族に対する傷害事件の捜査に当たっていた刑事課員4人や地域課員2人など。「被害届の提出を1週間待ってほしい」などと、捜査方針について説明した同署刑事課の捜査員も旅行に参加していた。

県警は殺人事件発生直後に、事件を防げなかった経緯を検証するための調査に乗り出した。

県警本部の刑事総務課や捜査1課、生活安全総務課の課員らが署員に対する聴取などを実施。

昨年12月18日には、担当者が慰安旅行の事実を把握したが、刑事部長や本部長へ報告せず、3県警による報告書にも盛り込まれなかった。

刑事部長に報告があったのは今月21日だったという。

この点について、県警刑事部の幹部は「どのような経緯で報告が行われず、どのレベルの幹部までが知っていたのか調査する。旅行と事件対応との因果関係についても調査を行い検証する。処分については調査結果に基づき判断する」と話している。」


更に、以下は、MSN産経ニュース(2012.3.26) からの引用です。

「千葉県警信用できない」 遺族側が第三者調査要請

「長崎県の2女性殺害事件に絡み、千葉県警習志野署員がストーカー被害の届け出受理を先送りした直後に署内の親睦旅行に行っていた問題で、遺族側は26日、経緯の再調査を進めている同県警に対し、「警察内部での調査は信用できない」として、第三者による調査の実施を長崎県警を通じて要請した。

これに対し、千葉県警の浜口道夫首席監察官は、遺族側に電話で「監察官室で態勢を整え、しっかりと再調査を進めている。今後、誠意を持って対応したい」と伝えたという。

県警では現在、内部の不正を調べる監察官室が当初の約30人から約40人に態勢を強化し、旅行の事実が5日公表の検証結果に盛り込まれなかった理由などを調べている。」


言っていること↓と、やっていることが違い過ぎて、空いた口が塞がりません。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no1/9110/9110.htm

遺族らが、第三者による調査を要請したくなるのも、当然のことだと思います。

なぜ千葉県警がこれを拒むのか、何か拒む理由があるのではないか、と考えてしまいます。

とにかく、警察官の不祥事が多すぎます↓
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/police_scandal/

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 12:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こういったニュースを世間の人はほとんど忘れていると思う。また不幸な事件が起きないようにするため、それに警察の怠慢体質を改善するため、テレビや新聞で繰り返し特集を組んで報道してもらいたい。
Posted by 片山 弘 at 2012年11月21日 11:42
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